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名大、鳥類の脳内で光を感知して季節変化を捉える部位を明らかに
名古屋大学の吉村崇教授らによる研究グループは、鳥類の脳内で直接光を完治して、季節の変化を捉えている部位を明らかにした。
熱帯以外の地域では、哺乳類を除く脊椎動物は脳内で光を感知し、日照時間の変化を読み取ることで繁殖時期を制御していることが知られている。しかし、脳内で光を感知する詳細なメカニズムは明らかになっていなかった。
今回の研究では、ウズラの脳内にある光受容タンパク質「オプシン5」を発現している脳脊髄液接触ニューロンの応答性を調べたところ、光の照射によって活動電位が発生することが分かった。また、オプシン5の働きを阻害したところ、脳内で春の訪れを告げる「春告げホルモン」の誘導が抑制され、オプシン5によって季節繁殖の制御がおこなわれていることが示された。
今後は、本研究成果が、目や光受容タンパク質の進化解明、そして動物の生産性向上に繋がると期待されている。
なお、この内容は7月7日発行の米科学誌「カレント・バイオロジー」に掲載され、表紙を飾った。
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