関連記事
セコムと豊田通商がインドで運営する病院事業にJBICが出資
セコムと豊田通商がインドで共同経営する総合病院「サクラ・ワールド・ホスピタル」[写真拡大]
セコムと豊田通商は5日、インド財閥グループと共同経営する現地の総合病院事業会社に、国際協力銀行(JBIC)が出資すると発表した。出資額は6億3000万ルピー(約11億円)。第三者割当増資による優先株式をJBICが引き受ける。JBICが医療事業に出資参画するのは今回が初めてである。
セコムのグループ会社であるセコム医療システムと豊田通商は2012年4月に、インド財閥のキルロスカ・グループとともに、3社共同経営の総合病院事業会社「タクシャシーラ・ホスピタルズ・オペレーティング」(資本金23.3億ルピー、約40億円)を設立、今年3月に「サクラ・ワールド・ホスピタル」を開院した。
事業会社及び病院は、インド南西部カルナータカ州の州都バンガロールに立地する。病院は、脳・神経系、心臓系、消化器系の疾患を中心とした、高度急性期医療に対応するための総合病院で、床数は294。高性能な医療機器と最先端の医療技術を備えている。医療スタッフに対する教育にも力を入れ、日本式のきめ細かな医療サービスを提供している。
今回のJBICの出資は、13年に1月に閣議決定された「日本経済再生に向けた緊急経済対策」を踏まえたもので、同年2月に創設された「海外展開支援出資ファシリティ」を活用した。
セコム医療システムは、日本国内で18の病院と提携し、地域に根ざした医療サービスの提供に取り組むとともに、積極的な海外展開を計画している。
豊田通商は、生活環境の向上に貢献する「ライフ&コミュニティ」事業の一つとして、病院・医療・介護などに力を入れており、今後、海外での医療事業にも取り組んでいく方針である。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- カテーテル治療牽引役:朝日インテックが足を踏み入れるロボティクスシステムとは 12/10 18:32
- 2時間かけてじっくりと歯の精密検査、みつおデンタルクリニックが開始 11/ 8 08:06
- 健康経営のパートナー:エムステージHDは上場を視野に斯界を牽引している 7/19 08:53
- 病院医療事務業務のDX化を牽引する、ソラストのあの手この手 3/13 16:55
- 日本動物高度医療センター:小動物の総合高度医療病院の実態 1/28 09:03