DeNAが東大医科研の協力を得て遺伝子検査サービスに参入

2014年6月5日 15:37

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記事提供元:フィスコ


*15:37JST DeNAが東大医科研の協力を得て遺伝子検査サービスに参入
ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は3日、東京大学医科学研究所と日本人の遺伝子検査システムに関する研究を共同で推進すると発表した。
具体的には、「日本人ヘルスビッグデータ構築と利活用」、「科学的根拠に基づく消費者直販型(DTC)遺伝子検査事業」で共同研究を進める。また、研究成果をいち早く社会で活用できるよう、DeNAは4月に設立した100%子会社「DeNAライフサイエンス」にヘルスケア事業を分割し、7月下旬からELSI問題(Ethical, Legal and Social Issues:倫理的・法的・社会的問題)にも配慮した規範性の高い一般消費者向けの遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」を提供する。
「MYCODE」のサービス詳細は改めて発表されるが、インターネットで申し込みを受け付け、検査キットを郵送。ユーザーから返送された唾液サンプルを「DeNAライフサイエンス」が国内で解析し、その結果に基づきウェブを通じて、疾病リスクや体質についてのレポートや、予防や健康向上のためのアドバイスを提供するほか、カウンセリングも検討する。検査項目数が異なる複数のサービスを用意し、料金は1万円前後~数万円を想定しているという。
この共同研究は、文部科学省と独立行政法人科学技術振興機構が推進する「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」において、「ヘルスビッグデータを用いた健康長寿イノベーション」として「COI-T(トライアル)サテライト拠点」に選定されている。科学研とDeNAでは2013年7月より同プログラムへの応募準備を進めてきた。
病気のなかには特定の遺伝子と関係すると言われているものもあり、遺伝子を調べることで「病気にかかるリスク」に関わる情報を得ることができ、生活習慣や生活環境などの改善を通して病気を予防したり、定期的に検査を受けることで病気を早期発見することができたりすることはいいことだ。遺伝子検査サービスはすでに他社でも展開しているが、最近ではネットでの個人情報流出が増えており、ELSI問題には十分すぎるほどの配慮が必要となってきているため、今回の共同研究による「科学的根拠とELSIに基づく情報提供モデルの確立」は手軽な遺伝子検査の進展に大きな影響を与えるだろう。《YU》

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