【木村隆のマーケット&銘柄観察】エナリスはファイナンス資金が新たな成長のテコになる

2014年5月21日 13:08

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  エナリス <6079> (東マ)は早晩調整色の強い相場にピリオドが打たれそう。調整のきっかけとなったのは、5月12日に発表したファイナンス計画。内容は、400万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う60万株の第三者割当増資で、新株発行が最大で発行済み株式数の10.5%に達し、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が嫌気された。

  ただ、ファイナンス発表翌日の13日こそ出来高は210万株に膨らんだが、以後はボリュームダウンが顕著で、需給悪を嫌気した目先筋の売りは一巡の様相を強めている。となれば、相場の関心は改めて同社の成長性に移っていく流れだろう。

  12日には、ファイナンスの発表とともに、新たにバイオ燃料を使用したディーゼル発電所を建設する計画も発表した。バイオ燃料は化石燃料に代わるエネルギーとして期待され、今後バイオディーゼル発電所の規模拡大が予想されている。今回のファイナンスによる手取り資金もこのプランに充当される計画で、今後はファイナンスが新たな成長のテコになるという、前向きな視点で評価されていくものと思われる。

  5月12日発表の、今2014年12月期の第1四半期の決算は、売上げ38億4000万円(前年同期は未公表)、営業利益1億1800万円(同)となった。そして、今期通期では、売上げ434億3300万円(前期101億7700万円)、営業利益22億400万円(同7億4000万円)の大幅増収益見通しを据え置いた。

  同社は、発電から消費に至るまでの電力が流通するプロセスに遍在し非効率化しているエネルギー情報について、これまでエネルギーを自由に取引できなかった電力需要家(電力のユーザー)に最適な電源選択を提供している。再生エネルギーに注力する政策の後押しを受け、業績は今後とも成長路線を快走することが予想される。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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