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首都圏でスーパー業界の競争が激化(訂正)
*15:25JST 首都圏でスーパー業界の競争が激化(訂正)
下記のとおり修正します。
(誤)消費者が
(正)消費者は
イオン<8267>が出資する食品スーパー3社の経営統合に乗り出す。来春をめどにイオンの100%子会社マックスバリュ関東と、「イオン」と「丸紅」両社が出資する首都圏を地盤とするマルエツ<8178>、イオンが出資し茨城県を中心に展開するカスミ<8196>の3社を統合することが19日分かった。
今回の統合は、イオンと丸紅<8002>が2013年3月に締結した「戦略的パートナーシップ協定書」の目的のひとつとして共同で進める「首都圏でのスーパー連合形成」の第1弾。
マックスバリュ関東、マルエツ、カスミの3社が2015年3月までに共同持ち株会社を設立。マルエツに約3割出資する丸紅とイオンが共同出資会社を設立し、持ち株会社の過半数を出資すると同時に持ち株会社を上場させる方針だ。共同出資会社についてはイオンが7割程度、丸紅が3割程度出資することで調整している。統合後もそれぞれの会社は存続し、既存ブランドでの営業を継続する。イオングループのプライベートブランド(PB)商品の活用や、物流、商品調達などで大規模な連携・共通化を図ることにより、コスト削減が可能になるという。また、IT(情報技術)の活用や電子マネーなども共通化して効率化と営業力強化などを進める。前期(2014年2月期)の期末時点での3社の単純合計は、売上高が約5800億円、店舗数が約470店だが、2020年をめどに売上高1兆円、1000店と倍増を狙う。食品スーパーとしては「ライフコーポレーション」を抜いて首位に立つことになる。
イオンはベルク<9974>やいなげや<8182>に出資しているほか、丸紅も東武ストア<8274>と資本提携しているため、今後、これらのスーパーも巻き込んで大型統合を図る可能性もある。
人口の減少や高齢化で市場規模が縮小する中、食品スーパー業界ではコンビニエンスストアなどの異業種との競争も激化しており、人口の流入が続いている首都圏は魅力的な市場となっている。競争力を強化するため再編も加速しているが、規模を拡大することでコストの削減を図り価格に反映してもらえることは喜ばしいことだが、消費者は低価格ということだけでなく、安心・安全で、またそれぞれの店の特徴ある商品に期待している。《YU》
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