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【木村隆のマーケット&銘柄観察】明電舎は設備投資増の追い風が吹く、好業績評価の道筋に戻る
明電舎<6508>(東1)は見直し余地が大きい。5月12日に発表された前2014年3月期の業績は、営業利益が95億4600万円と前々期比21%増益を達成した。従来予想の90億円に対し、上振れ着地となった。しかも、今2015年3月期も営業利益は105億円と、前期比10%の連続増益が見込まれている。
それにもかかわらず、株価は決算発表を契機に調整色を強めており、好業績無視のこうした動きには、早晩是正の動きが訪れる可能性が強いと思われる。見直し相場を前にしたここが絶好の買いポイントになりそう。
民間設備投資の回復基調を反映して、全体的に受注、売上高ともに好調に推移している。前期は2013年8月に生産を再開した三菱自動車<7211>(東1)の電気自動車向けモータ・インバータの好調、半導体製造装置向け機器の回復などが寄与した。
今期については、主力の社会システム事業、産業システム事業、エンジニアリング事業の3事業でいずれも増収・営業増益を計画。海外売上高比率30%の達成に向け(前3月期実績は21%)、東南アジアを中心に海外事業を強化する方針。2014年3月に、インドの電力用変圧器製造販売会社の株式23%を取得。インドおよびインド以西の新興国でも変電ビジネスを展開する方針だ。
現在、今期が最終年度となる中期経営計画「POWER5フェーズⅢ」を推進している。成長事業の加速、既存コア事業の強化、海外売上げ高比率のさらなる引き上げなどが骨子。プランでは今期の営業利益は125億円が想定されており、設備投資増加という追い風を得て、達成への期待感が次第に強まる方向が予想される。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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