【じっくり投資コーナー】システナは2ケタ増益に自社株買いで妙味

2014年5月20日 09:16

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  携帯・ネットのソフト開発手掛ける、システナ <2317> は、5月19日(月)、8円安の700円と反落している。今期営業利益2ケタ増益が見込まれ、需給面では自社株買い実施が下支えし、配当利回り妙味が増すことから、中長期的な視点で注目されよう。

  今2015年3月期業績予想は、売上高350億円(前期比3.0%増)、営業利益22億円(同32.9%増)、経常利益22億1700万円(同27.0%増)、純利益13億6900万円(同23.8%減)を見込む。ソリューションデザイン事業において、市場拡大が続くスマートデバイスと高速無線通信の急速な普及を追い風に、企業向け・コンシューマー向けスマートデバイスソリューション及びネットビジネス分野からの受注が大きく伸長する見通しのほか、通信業者や自動車関連企業への積極展開とスマートフォン向け不正送金・フィッシング詐欺対策アプリ「Web Shelter」の拡販に努める。固定資産の譲渡に伴う繰延税金資産の計上がなくなり、純利益は減益予想。年間配当は30円 を予定している。

  株価は、1月14日の年初来の高値865円から4月11日に年初来の安値698円まで調整。その後、下値もみ合いとなっている。東京スター銀行が、国内銀行として初めてスマートフォン向け不正送金・フィッシング詐欺対策アプリ「Web Shelter」を採用。今後他の金融機関やECサイト運営事業者のスマートフォンユーザーへの採用が期待される。35万株(発行済み株式総数の1.37%相当)・2億5000万円を上限とした自社株買いを5月9日から9月30日まで実施する予定で、需給面から下支えするほか、配当利回り4.2%と利回り妙味が増しており、待ち伏せで狙いたい。(N)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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