売上急拡大の三菱重工業、今期4兆円に続き5兆円も射程圏、待望の10円配当、株価先行き4ケタ評価も

2014年5月16日 09:10

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  三菱重工業 <7011> の売上が好調だ。2007年3月期に3兆円台に乗せた『売上』は、2010年3月期に2兆円台に逆戻り、前期・2014年3月期に再び3兆円台を回復した。更に、今期・2015年3月期売上は19.4%増の4兆円台に乗せる。 (1)エネルギー・環境 (2)交通・輸送 (3)防衛・宇宙 (4)機械・設備システム の4ドメイン制のもとシナジー効果を発揮している。なかでも、重点事業領域と位置付ける、「エネルギー・環境」においては、三菱日立パワーシステム(株)に期待が大きい。同社と日立製作所が培ってきた技術力・営業力の融合による効果が発揮されるからだ。また、「交通・輸送」領域においては、社会から期待を集めているリージョナルジエット機「MRJ」の初飛行が控えている。

  グローバル競争に勝ち抜くため、今後もM&Aやアライアンスに積極的に取組む。 売上拡大に伴い2015年3月期の営業利益は21.3%増の2500億円と最高益更新の見通し。ただ、純益は前期の特別利益の関係で19.0%減益の見通し

  今期予想1株利益は38.7円、配当は2円増配の年10円の見通し。待望の年10円実現である。 株価はリーマンショック前の2007年に905円をつけた。当時の1株利益は15円前後だったからPERは60倍程度の異常値に買われていたことになる。その反動で長らく300~400円でモミ合い、2013年5月にはモミ合いを上放れて765円と買われた。足元では、ほぼ550~700円での推移だ。

  5月15日の580円は利回り1.7%、PER約15倍という水準。もちろん、2007年当時のPERに比べると低い。社会インフラを軸に売上拡大が続き、売上5兆円乗せも早いだろう。今期予想の営業利益率6.25%は先行き10%乗せも期待してよいだろう。

  先ずは、2013年5月の高値765円に挑戦とみられる。その後、売上5兆円、利益率向上を手がかりに4ケタ相場を目指すことが想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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