東洋建設:14年3月期は2ケタ増収大幅増益を達成

2014年5月15日 07:08

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■主力である国内土木は堅調、海外建設事業は大幅増収増益

 海洋土木の東洋建設<1890>(東1)は14日、14年3月期連結業績を発表した。

 主力の国内土木が堅調に推移したことに加え、海外建設事業が大幅増収増益であったことから、売上高1448億38百万円(前年同期比13.2%増)、営業利益40億26百万円(同41.4%増)、経常利益33億62百万円(同54.7%増)、純利益19億97百万円(同80.3増)と2ケタ増収大幅増益を達成した。

 事業別の業績は、国内土木事業は売上高766億円(同8.3%増)、セグメント利益35億円(同2.9%増)、国内建築事業は売上高419億円(同12.0%増)、セグメント損失3億円(前年同期は損失12億円)、海外建設事業は売上高255億円(前年同期比33.8%増)、セグメント利益4億円(同38.4%増)、不動産事業は売上高4億円(同5.2%減)、セグメント利益2億円(同15.6%増)、その他事業の売上高1億円(同10.0%増)、セグメント利益40百万円(同75.7%増)であった。

 今期については、交通・物流ネットワークなどの都市インフラ整備や、災害に強い国づくりを目指す国土強靭化に向けた公共工事が堅調に推移すると見込まれる一方で、資材価格の高騰や、技能労働者の不足による工事の遅れのなどが懸念となっていることから、売上高1420億円(前期比2.0%減)、営業利益41億円(同1.8%増)、経常利益33億円(同1.8%減)、純利益18億円(同9.9%減)と減収減益を見込む。

 また、同日に今後の3年間を対象とした中期経営計画も発表している。基本方針は、「経営基盤の強化と新たなステージへの挑戦によって、更なる企業価値の向上を目指す」。達成目標として、最終年度である17年3月期までに、営業利益50億円以上の達成を掲げている。基本戦略として、1)土木・建築・海外での安定した収益確保、2)グループ連携強化による相乗効果の創出、3)中長期的視点での経営基盤の強化、4)リスマネジメント力の更なる向上を挙げている。以上のことを実施することで、17年3月期連結業績予想は、売上高1490億円、営業利益52億円、経常利益44億円、純利益23億円を見込む。

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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