NYの視点:FOMC、大きな政策変更はなし

2014年5月1日 07:01

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:01JST NYの視点:FOMC、大きな政策変更はなし

米連邦公開市場委員会(FOMC)は4月会合で、市場の予想通り、政策金利となるFF金利誘導目標を0から0.25%のレンジで据え置き、国債購入規模を各月550億ドルから450億ドル(米国債を250億ドル、MBS200億ドル)へ縮小することを決定した。声明内容も、前回分から大きな変更はなかった。FOMCは同時に、量的緩和第3弾(QE3)終了後もかなりの期間ゼロ金利政策を据え置き、非常に緩和的な政策が依然適切だとした。また、資産購入策に関しては、見通しが維持される限り、慎重なペースで縮小を継続する方針を示した。しかし、この方針は事前に決定したものではなく、縮小ペースに関する決定が「労働市場、インフレの見通しあるいは、QEの有効性やコスト次第」と、再度念を押した。

変更が見られたのは、景気判断、消費、反対票の数の3点。注目となっていた景気判断は天候の改善に従い「経済は冬季に悪天候による一部影響で急激に鈍化したあと、最近上向いた」と、前会合の「冬の間、天候が悪影響となり、経済活動は鈍化した」から引き上げられた。そのほか、消費や企業の設備投資に関しては、前回声明の「消費や企業の設備投資は引き続き拡大」から「消費はさらに拡大ペースを加速、企業在庫はいくらか鈍化」に変更された。ただ、消費の拡大は、オバマケア、医療保険制度改革の実施により健康保険の購入が増加したために過ぎず、世帯の可処分所得は逆に減少しており、経済にとってはマイナス要因となる可能性も否定できない。

前会合では数値ガイダンスを支持するコチャラコタ米ミネアポリス地区連銀総裁が反対票を投じたが、今会合では全会一致での決定となった。FRBが今後もQE縮小ペースを維持することをより容易にすると見られている。

■FOMC注目点

1) 経済見通し

「冬の間、天候が悪影響となり、経済活動は鈍化した」から「経済は冬季の悪天候による一部影響で急激に鈍化したあと、最近上向いた」へ引き上げ

2) インフレに関する見通しは変わらず

「インフレは目標を下回るが、見通しは安定」

3)QE縮小は引き続き計画通り

「見通しが維持された場合、慎重なペースでQE縮小を継続」とすると同時に、「QEの縮小は事前に決定したものではない、縮小ペースに関する決定は労働市場、インフレの見通しあるいは、QEの有効性やコスト次第」と慎重な姿勢を表明した。

4)フォワードガイダンス

利上げを検討する上で広範な経済指標を参考にする。ただ、新たなガイダンスは政策の変更を示すものではないことを強調。

5)反対票

全会一致で決定《KO》

関連記事