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アサヒグループHD、マレーシア乳製品会社を336億円で買収 東南アジアの飲料事業を強化
アサヒグループホールディングスがマレーシア乳製品関連事業を買収するエチカインターナショナルホールディングスのWebサイト。[写真拡大]
アサヒグループホールディングスは10日、同社のシンガポール子会社(AGHSEA社)が、エチカ社(エチカインターナショナルホールディングス、本社シンガポール)のマレーシア乳製品関連事業を買収すると発表した。これにより、アサヒグループは、東南アジア飲料事業の基盤をさらに強化することになる。
アサヒグループホールディングスはかねてより、東南アジアを中心とした海外ネットワークの拡大をめざしており、その一環として、2011年11月に、マレーシア市場での拠点確保と東南アジア市場全体への進出の足がかりとして、ペルマニス社を買収した。それに続いて、インドネシアにおける清涼飲料の製造販売の合弁会社を設立、タイにおける「カルピス」ブランドの飲料製品の合弁会社設立、さらにミャンマーでの炭酸飲料の製造販売の合弁会社設立など、相次いで事業の拡大を図ってきた。
今回、エチカ社の乳製品関連事業を買収することにしたのは、マレーシアをはじめとする東南アジア地域で古くからコンデンスミルク等の乳製品が飲食文化に根付いており、今後とも安定的な市場の成長が見込まれると判断したためである。
エチカ社の乳製品は、コンデンスミルクではマレーシア市場第2位、ロングライフミルクでも同国のプレミアムブランドとして認知されている。また同社はベトナム、インドネシアでも事業を展開している。
今回の買収は、エチカ社乳製品関連事業を構成する全12社のすべての発行済み株式で、買取額は約3億2900万ドル(約336億円)。買収の実施は6月末の予定である。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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