アウディ、1‐3月期の世界販売台数が40万台を突破 「A5 Cabriolet」や「TT Roadster」が好調

2014年4月9日 15:28

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1-3月期の世界販売が好調だったアウディの「Audi A5 Cabriolet」

1-3月期の世界販売が好調だったアウディの「Audi A5 Cabriolet」[写真拡大]

 8日、アウディは3月単月並びに1-3月期の世界市場における販売台数が、それぞれ17万450台と41万2,850台になったと発表した。

 3月の世界における出荷台数は前年の15.4%増となり、同ブランドは51ヶ月連続の販売増を達成したことになった。とくに高い伸びを見せたのは、中国(+36.6%)・ドイツ(+10.2%)・イギリス(+12.7%)である。また、累計販売台数は1-3月期において11.7%増加した。同期間で40万台の大台を超えた初めての記録となる。

 このことについて、AUDI AGの販売担当取締役であるルカ・デミオ氏は「この3月、我々は弊社のこれまでの歴史の中で、最も成功した第1四半期と単月における販売記録という2つの最高記録を達成しました。Audi A3 Sedanのようなニューモデルにより、我々のビジネスの国際化は加速しています。第1四半期に我々は世界中の地域で実質的な成長を遂げ、特にヨーロッパにおいては市場の拡大よりも大きく躍進しています」とコメントした。

 この躍進を支えたのはAudi A5 CabrioletおよびAudi TT Roadsterの販売が、それぞれ前年対比で+8.3%、+22.6%と各地で前年を大きく上回ったことや、新型のAudi A3 Cabriolet も一部の地域に導入開始されたことが大きい。

 また、アウディe-gas(水素を利用した実質ゼロエミッションのCNG車)によりアウディのCO2ニュートラルなモビリティへの道を切り開くAudi A3 Sportback g-tronも、3月にドイツ国内ディーラーに並んだ。

 これらによって、A3モデルラインアップ全体の3月における販売台数は、前年比52.5%増の約2万8,750台になった。中でも、Audi Q7 (+39%)・Audi A8 (+49%)は同ブランドのフルサイズモデルの中で最高の伸び率を示している。

 ヨーロッパにおいて、3月の全モデルの販売台数は7.2%増の8万8,750台となった。ドイツ(+10.2%、2万7,226台)を始め、イギリスが前年比12.7%増の2万8,068台、フランスでは5.1%増の5,425台となっている。結果、同モデルのヨーロッパにおける1-3月期のトータル販売台数は約20万350台となり、前年比で6.8%増加した。

 アジアでは韓国が3月に大きな成長を見せ、前年比82.0%増の2,457台を販売。今年の累計販売でも54.5%増の6,815台となっている。中国ではフルサイズモデルに対する高い需要が3月の販売台数を押し上げた。

 とくに、Audi A6・Audi A7・Audi Q7・Audi A8の合計台数は38.3%進捗しており、全モデルでは前年比36.6%増の4万7,636台になった。結果、1月からの累計販売台数は12万4,520台で21.1%の増加になる。

 アメリカでは3月の販売が前年比7.5%増の1万4,246台になった。特に、昨年と比べてフルサイズSUVのAudi Q7の販売が好調(+45.8%)だった。米国現地法人のアウディ オブ アメリカは1-3期に3.0%増となる3万5,228台を販売した。

 既に、Audi A3 Sedanが導入されているブラジルでは3月の販売が大きく伸びており(+137.0%、891台)、4月に同モデルが投入されるアメリカ市場のさらなる進捗が期待されている。(記事:松平智敬・記事一覧を見る

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