日産、ダットサンをロシアに投入 専用モデル「on-DO」を120万円以下で販売

2014年4月5日 18:45

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日産自動車がロシアで発売するダットサン「on-DO」(写真提供:日産自動車)

日産自動車がロシアで発売するダットサン「on-DO」(写真提供:日産自動車)[写真拡大]

  • 日産自動車がロシアで発売するダットサン「on-DO」(写真提供:日産自動車)
  • 日産自動車がロシアで発売するダットサン「on-DO」(写真提供:日産自動車)
  • 日産自動車がロシアで発売するダットサン「on-DO」(写真提供:日産自動車)
  • 日産自動車がロシアで発売するダットサン「on-DO」(写真提供:日産自動車)
  • 日産自動車がロシアで発売するダットサン「on-DO」(写真提供:日産自動車)

 4日、日産自動車はロシアでダットサンブランドと、同国専用モデルであるダットサン「on-DO」を発表した。

 ダットサンは同社のブランドの一つで、ニッサン・インフィニティに並ぶ「第3のブランド」として2013年に復活されたもの。同ブランドのモデルは、本年からインド・インドネシア・ロシアおよび南アフリカで販売を開始する予定になっている。

 今回、同社がダットサンモデルを同国市場へ投入することにより、同国はインドネシアに続いてニッサン・インフィニティ・ダットサンの3ブランドすべてを販売する市場になる。

 このブランド展開に関して、日産のCEOであるカルロス ゴーン氏は「ロシアは現在、日産にとって世界で5番目に大きな市場となっています。私たちは、今後3年間で販売台数を3倍にし、市場シェアを倍増させることを目指しています。またダットサンブランドは、ロシアでの全販売台数の3分の1を占めると見込んでいます。」「私たちは、創業以来80年間培った生産、技術的知見を生かして、アライアンスパートナーであるアフトワズ(露自動車メーカー、ルノー・日産グループが経営権獲得で合意している)の開発スキル、市場に関する知識、生産能力を活用することで、21世紀のダットサンのモデルラインナップをお届けします。これらのクルマは、ロシアのお客さまのニーズと嗜好に十分に見合ったものとなるでしょう。」とコメントした。

 発売予定の「on-DO」は、同国におけるダットサンブランド第1号モデルとなる。4ドア5人乗りのファミリーセダン(全長4,377mm/全幅1,700mm/全高1,500mm)で、トランク容量はクラス最大級の530L。

 日産のグローバルデザインセンターでデザインされ、開発はアフトワズのエンジニアチームによりロシアで行われた。また、出力87馬力1.6ℓガソリンエンジンを搭載している。生産はロシア・トリアッティにあるアフトワズの工場で行われる予定だ。

 名称の「DO(ドー)」は一貫性を持って物事を実行する「道」を意味すると同時に、「動く」という意味も含めた。また、「on(オン)」は、ロシア語で「彼」を意味する言葉で、強さ・性能・男性らしさを現している。

 同社の常務執行役員でダットサンブランドの責任者であるヴァンサン コベは、同モデルについて「私たちは、お客さまのニーズと要望を徹底的に調べ、それぞれの市場環境に適合したクルマの開発に取り組みました。その結果、私たちが『前途有望なお客さま』と呼ぶ成功を夢見る新世代のお客さまへ、手頃な価格・信頼性・楽しさ、という妥協のない斬新な組み合わせをお届けするダットサンモデルができあがりました。」とコメントしている。

 発売は2014年夏頃で価格は40万ルーブル(約120万円)以下になるという。(記事:松平智敬・記事一覧を見る

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