きょう米雇用統計発表、良好な内容なら素直に環境改善を好感か

2014年4月4日 09:39

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記事提供元:フィスコ


*09:39JST きょう米雇用統計発表、良好な内容なら素直に環境改善を好感か
日本時間きょう4日午後9時30分には、世界中が注目している3月の米雇用統計が発表されます。ブルームバーグがまとめた市場コンセンサスでは、非農業部門の雇用者数は前回2月の17万5000人から20万人に拡大する見通し。また、失業率は6.7%から6.6%にやや低下すると予想されています。

一方、きのう3日に発表された3月のISM非製造業総合景況指数は53.1と、4年ぶりの低水準を記録した前月の51.6から拡大ペースを加速させました。市場予想の53.5は下振れましたが、全体的に指数は改善していると読み取れます。

市場の注目度が高い雇用指数は2月の47.5から53.6となり、1カ月の伸びとしては過去最大をマーク。今月1日に発表された3月のISM製造業景況指数での雇用指数は前月の52.3から51.1に低下しましたが、非製造業の雇用環境が大きく改善していることが、きょうの雇用統計での非農業部門雇用者集の拡大予想につながっているもようです。

雇用環境の改善は米連邦準備理事会(FRB)による早期利上げ観測を強める材料となりますが、イエレンFRB議長は様々な経済要素を複合的に評価して金融政策を判断する方針をすでに明確化。一時期には「量的金融緩和の終了から6カ月程度で利上げ」という発言が市場をにぎわせましたが、その後の講演では「金融緩和の継続が非常に重要」と述べるなど、ハトのお面とタカの仮面を交互にかぶり直しています。

市場では、米国が利上げに着手する必要性はまだ薄いとの見方が優勢。米国では賃金上昇の兆候は見られず、パートタイムや長期失業者の割合が多いという問題を抱えています。さらにインフレ率が一段と鈍化する可能性も指摘されており、3月の雇用統計が良好な内容であっても早期利上げ観測は高まらず、米労働市場の改善を素直に喜ぶ株価上昇となる展開が見込まれます。

(フィスコ・リサーチ・レポーター)《RS》

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