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最低保証年俸の設定で産業構造の転換とイノベーションを(3/5)
最低年俸などで保証すると、逆に勤労意欲が落ちるという考え方もあるだろう。しかし、実際に行われた同種の社会実験では、人間は働かなくても良い状況であったとしても、自分の社会的帰属集団に対して価値を生む行動を取るものが大部分だという結果もあるときく。
今でも企業内では職にしがみつくことのためだけの状態になっている非付加価値勤労者は存在する。割りきって考えれば、雇用というよりは個人の生活を保証してくれる年俸があることで安心し、人間に内在するイノベーションへの衝動や、同胞・地域コミュニティーや国に対しての貢献ということに準拠した運営をすることが必要なのではないか。
筆者は、こうした状況では、年功序列というよりは、誰ができるのか、という本質的な意味での昇進・昇格が可能になると思っている。同様に、男女の違いも限りなく本質的な議論としては解決されるのではないかと考える。
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