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後場に注目すべき3つのポイント~中小型株は資金の逃げ足の速さに注意
*12:18JST 後場に注目すべき3つのポイント~中小型株は資金の逃げ足の速さに注意
7日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・こう着は想定内、追加緩和期待などが先高感に
・ドル・円は102円94銭付近、東京株式市場の強含みで下げ渋る展開
・中小型株は上げ幅縮小の銘柄が目立つ、資金の逃げ足の速さには注意
■こう着は想定内、追加緩和期待などが先高感に
日経平均は続伸。85.30円高の15220.05円(出来高概算10億4000万株)で前場の取引を終えた。6日のNYダウは上昇し、約1ヵ月半ぶりの高値水準。シカゴ日経225先物清算値が大証比175円高の15295円だったこともあり、これにサヤ寄せする格好からのスタートとなった。また、為替市場ではドル・円が1ドル103円台に乗せて推移していることも買い安心感につながった。
ただし、直近で500円近く上昇していたことで利食いも出やすいほか、今晩の米雇用統計を見極めたいとする様子見ムードも。また、テクニカル面では一目均衡表の雲下限を捉えていることで、強弱感が対立しやすい水準でもあり、買い一巡後はこう着感の強い展開に。そのほか、前日に大幅な上昇みせて日経平均をけん引していたソフトバンク<9984>が一服していることも、手掛けづらくさせている。
セクターでは金属、鉱業、不動産、ゴム製品、空運、倉庫運輸、石油石炭、建設などが堅調。半面、パルプ紙、水産農林、食料品、情報通信などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の6割を占めている。なお、上場2日目のサイバーリンク<3683>の初値は公開価格の2.7倍となる6550円だった。
日経平均は買い一巡後はこう着となっているが、一目均衡表の雲下限を捉えており強弱感が対立しやすいところである。ソフトバンク<9984>も、大陽線形成後は利食いに伴う陰線を形成する傾向にあり、想定内のこう着といったところであろう。ただ、雲下限レベルでの底堅い値動きであり、米雇用統計の結果次第の面はあろうが、シグナルが好転する可能性が高いだろう。
また、来週は日本銀行が政策委員会・金融政策決定会合を開く。4月の消費増税後の景気落ち込みが警戒されるなか、追加緩和期待などが売り込みづらくさせよう。そのほか、東日本大震災から3年を迎えるなか、改めて復興関連などへ市場の関心が向かいやすいだろう。
■ドル・円は102円94銭付近、東京株式市場の強含みで下げ渋る展開
ドル・円は102円94銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が強含みに推移していることで下げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.3858ドルから1.3867ドルで推移。欧州中央銀行(ECB)による緩和観測後退で下げ渋る展開。ユーロ・円は、142円68銭から142円99銭で推移。
12時16分時点のドル・円は102円94銭、ユーロ・円は142円66銭、ポンド・円は172円30銭、豪ドル・円は93円53銭付近で推移。上海総合指数は、2058.82(前日比-0.04%)で推移している。
■後場のチェック銘柄
・日経平均はソフトバンク<9984>のマイナス転換が重し、米雇用統計待ちにも
・アルテック<9972>など3Dプリンター関連にテーマ物色の動き
・中小型株は上げ幅縮小の銘柄が目立つ、資金の逃げ足の速さには注意
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
13:00 携帯電話純増数と累計契約数を公表(KDDI<9433>、ソフトバンク<9984>、NTTドコモ<9437>、2月)
14:00 1月景気動向指数(予想:先行指数:112.4、一致指数:114.6)
16:00 菅官房長官、定例記者会見
<海外>
15:45 スイス・2月失業率(予想:3.5%、1月:3.5%)《KO》
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