こう着は想定内、追加緩和期待などが先高感に/ランチタイムコメント

2014年3月7日 12:02

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記事提供元:フィスコ


*12:02JST こう着は想定内、追加緩和期待などが先高感に
 日経平均は続伸。85.30円高の15220.05円(出来高概算10億4000万株)で前場の取引を終えた。6日のNYダウは上昇し、約1ヵ月半ぶりの高値水準。シカゴ日経225先物清算値が大証比175円高の15295円だったこともあり、これにサヤ寄せする格好からのスタートとなった。また、為替市場ではドル・円が1ドル103円台に乗せて推移していることも買い安心感につながった。
 ただし、直近で500円近く上昇していたことで利食いも出やすいほか、今晩の米雇用統計を見極めたいとする様子見ムードも。また、テクニカル面では一目均衡表の雲下限を捉えていることで、強弱感が対立しやすい水準でもあり、買い一巡後はこう着感の強い展開に。そのほか、前日に大幅な上昇みせて日経平均をけん引していたソフトバンク<9984>が一服していることも、手掛けづらくさせている。
 セクターでは金属、鉱業、不動産、ゴム製品、空運、倉庫運輸、石油石炭、建設などが堅調。半面、パルプ紙、水産農林、食料品、情報通信などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の6割を占めている。なお、上場2日目のサイバーリンク<3683>の初値は公開価格の2.7倍となる6550円だった。
 日経平均は買い一巡後はこう着となっているが、一目均衡表の雲下限を捉えており強弱感が対立しやすいところである。ソフトバンク<9984>も、大陽線形成後は利食いに伴う陰線を形成する傾向にあり、想定内のこう着といったところであろう。ただ、雲下限レベルでの底堅い値動きであり、米雇用統計の結果次第の面はあろうが、シグナルが好転する可能性が高いだろう。
 また、来週は日本銀行が政策委員会・金融政策決定会合を開く。4月の消費増税後の景気落ち込みが警戒されるなか、追加緩和期待などが売り込みづらくさせよう。そのほか、東日本大震災から3年を迎えるなか、改めて復興関連などへ市場の関心が向かいやすいだろう。(村瀬智一)《FA》

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