関連記事
注目銘柄ダイジェスト(前場):住友不動産、富士通、コロプラなど
*11:34JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):住友不動産、富士通、コロプラなど
住友不動産<8830>:4350円(前日比+164円)
大幅続伸。今期経常利益は前期比11%増の1270億円前後となり、6期ぶりに過去最高を更新する見通しと報じられている。市場コンセンサス通りの水準であり、サプライズはないと見られるものの、不動産株高の中で買い手掛かり材料とされる格好に。不動産セクターは前日に続いて業種別上昇率のトップ。調整一巡感で押し目買い意欲が強まる格好になっており、本日も欧州系資金の流入観測などが挙がっているもよう。また、モルガン・スタンレー(MS)では、同社を含め大手3社の投資判断を揃って買い推奨に格上げしている。
富士通<6702>:636円(同+24円)
大幅反発。本日は複数での投資判断格上げが観測されている。大和では投資判断を「2」から「1」に格上げで、目標株価を960円に引き上げている。同社が歴史的な業態転換を経たことに加え、ITサービス・ソフトウェア市場が長期拡大見通しにあることも背景に。業界最大手の同社は市場拡大の恩恵をフルに享受、スケールの大きな業績拡大が期待できると。また、UBSでも「バイ」に格上げで780円目標に。国内SI投資回復の継続など、中核事業の環境好転を背景としているもよう。
DIC<4631>:296円(同+17円)
買い先行。野村では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も220円から400円にまで引き上げている。欧米インキ子会社のリストラ効果などによって、今12月期、来12月期と、2期連続で10%超の営業増益の確度が高まったとしている。インキ、顔料で世界トップシェアを誇り、グローバル展開を加速している同社への評価は、着実な収益拡大と事業基盤の強化とともに今後高まっていくとみているもよう。
DMG森精機<6141>:1432円(同-153円)
急落。約1446万株の公募増資、約766万株の自己株売出実施を発表している。希薄化懸念などが強まる状況になっているもよう。約310億円の調達となるが、海外工場を中心とした設備拡充、有利子負債の返済などに充てるもよう。募集価格は1442円となっている。発行新株式と売出株を併せた株数は、自己株式を除いた発行済み株式数の20%超の水準に当たる。
日本電気硝子<5214>:478円(同+24円)
大幅上昇。マッコーリーでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価を570円としているもよう。売り推奨のアナリスト格付けが多かった銘柄でもあり、ショートカバーのきっかけにもつながっているようだ。足元で売り込まれていた不動産株が強い動きとなっていることなども、押し目買い意欲を強めさせる流れに。なお、旭硝子<5201>も一部で格上げが観測されており、強い動きが目立っている。
ビットアイル<3811>:673円(同-64円)
急落。前日に上半期の決算を発表、通期計画を下方修正したことが嫌気されている。上半期営業利益は15億円で前年同期比6%減益、計画の16.5億円を下振れる着地となっている。また、通期予想を従来の35億円から27億円に下方修正している。2ケタ増益予想から一転して2ケタ減益に転じる見通しに。電気料金の上昇などコストアップが下振れの要因ともなっているようだ。
インフォマート<2492>:1702円(同+47円)
買い優勢。明日はサイバーリンクス<3683>がジャスダック市場へ上場予定となっている。サイバーリンクスは、食品流通業や官公庁等の顧客向けに基幹業務システムを提供するクラウド事業などを展開する。同社は類似企業と位置付けられ、人気化に伴う物色波及期待が先行へ。なお、ホットリンク<3680>やブイキューブ<3681>など、昨年末上場銘柄の一角も堅調推移となっている。
カルナバイオ<4572>:561円(同+80円)
急伸でストップ高まで。金沢大学と、慢性骨髄性白血病(CML)のがん幹細胞を標的とした治療薬開発に関する共同研究契約を締結したと発表したことが材料視されている。金沢大学がん進展制御研究所とCMLのがん幹細胞を標的としたキナーゼ阻害薬の研究開発を行うもようで、共同研究に対する期待感が先行へ。
リプロセル<4978>:1038円(同+55円)
買い優勢。アステラス<4503>や独製薬大手ベーリンガーインゲルハイムが、iPS細胞を活用し医薬品の研究期間を短縮すると報じられたことが材料視されているようだ。人間に投与する前に培養細胞や動物で安全性を見極める基礎研究は5年程度が必要とされているものの、約2年への短縮を目指すとのことでiPS細胞関連としてあらためて関心が高まる格好に。
コロプラ<3668>:2820円(同+55円)
買い先行。同社やサイバーエージ<4751>、アドウェイズ<2489>など、主力のネット関連株が総じて堅調に推移している。ウクライナ情勢への警戒感がいったん後退し地合いが改善する中で、直近で売り込まれていたネット関連は見直し買い優勢に。なお、同社については、スマホ向けゲーム「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」の新テレビCM「黒猫のごはん編」を5日より放映開始すると発表している。《KO》
スポンサードリンク

