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【木村隆のマーケット&銘柄観察】プロルート丸光は中期計画が奏功、業績は回復路線に乗る
プロルート丸光<8256>(JQS)はもみ合い放れが期待できる状況だ。今2014年3月期の第3四半期累計決算は、売上げが137億2700万円と、前年同期比4.2%の減収、営業利益は1億7200万円と同38.8%の減益となった。
減収減益決算ではあったが、株価が改めて売り込まれることはなく、市場の評価は厳しい状況を織り込み、視点が前向きなものであることが確認されている。
同社は全国の衣料品店をはじめ、専門店、チェーンストア、百貨店などの登録店に対し、衣料品、服飾雑貨、寝具・インテリア商品等を前売り・セルフサービス方式で直接販売している。
第3四半期ではレディースアパレルを中心に商品の上質化を進め他社との差別化を図り、紳士ブランド「ケントハウス」のスーツ、ジャケットなど、オリジナル商品も堅調に推移した。ただ、消費の最盛期に入る10月から悪天候の影響や節約志向の高まりにより売上げが低調に推移したことが響いた。
同社は2011年3月期に5億6800万円の営業損失に転じ、2012年3月期も同じく4億9500万円の営業損失を計上した。それを踏まえ、前3月期をスタートに中期経営計画を推進している。価格より価値主義のもと、収益性の高い商品分野を中心に粗利益を拡大するとともに、新商品分野や新販売チャネル等への挑戦により事業領域の拡大を図る。
それとともに、物流、ITシステム等の基本的システムから、人員体制、販売管理費まで徹底的に見直し、継続的な利益確保ができるコスト構造へ変革していく。
そうしたことを通じ、2016年3月期に営業利益3億4000万円の確保を目指す。今3月期は売上げ177億7000万円(前期比0%)、営業利益1億3000万円(同4.4%増)の見通し。2期連続の黒字計上となり、着実な回復路線に乗り始めたニュアンスだ。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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