人民元相場の急落は国内外に影響、為替では米ドルと円買いにつながる公算

2014年2月28日 09:41

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記事提供元:フィスコ


*09:41JST 人民元相場の急落は国内外に影響、為替では米ドルと円買いにつながる公算
中国人民元が下落しています。特に今週の下落ペースは急で、対米ドルでは2005年以降で最大の下げ幅を記録しました。

ただ、人民元の下落は、様々な仕組み商品を通じて中国企業にもダメージを与えるようです。モルガン・スタンレー(MS)によると、人民元の上昇で恩恵を受ける仕組み商品は昨年はじめから約3500億米ドルほど売れ、現在でも1500億米ドルほどが残高として残っているようです。

この商品の購入者は大部分が中国企業で、人民元が急ピッチの下落を続ければ「重大な影響」が発生すると危惧されています。

なお、中国国家外貨管理局(SAFE)は最近の人民元急落について、国内の銀行や企業に及ぼす影響について調査を開始したと報じられています。

ちなみに、市場関係者の間では、中国政府が通貨安政策を導入することは想定されていませんが、人民元相場の先高観が大きく後退した場合、米ドルは全面高となる可能性が高まります。

そうなれば、新興国の通貨安に対する懸念が再浮上することになり、引いてはリスク回避的な円買いが広がるかもしれません。

(フィスコ・リサーチ・レポーター)《RS》

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