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NYの視点:イエレンFRB議長証言、景気懸念もQE縮小継続姿勢を保つ
*07:05JST NYの視点:イエレンFRB議長証言、景気懸念もQE縮小継続姿勢を保つ
イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は悪天候のために延期されていた上院銀行委員会での証言において、「過去6週間に発表された経済指標は経済の弱さを示している」と、若干の懸念を表明した。ただ、量的緩和第3弾(QE3)縮小ペースを再考するには著しい見通しの変化が必要だと繰り返し、経済の弱さがQE縮小を中断するほどではないことを明らかにした。悪天候が大きく影響している可能性があるため、今後、悪天候が経済に与える影響を管理していく必要があると強調。同時に、「天候が与えた影響の度合いを測るのは困難」だと指摘した。
注目されていたフォワードガイダンスに関する言及では、「失業率6.5%が完全雇用を示唆しているわけではない」としたものの、FRBが完全雇用に明確なルールを持っていないことも同時に明らかになった。また、「連邦公開市場委員会(FOMC)は失業率の数値ガイダンスに関する協議を続ける」「メンバーは様々な見解を持っている」とし、今後のフォワードガイダンスに対する明確な方針を示さなかった。ただ、「失業率のみでは労働市場の健全性を判断するために不十分」で「FRBは労働市場のいくつかの指標を注視する必要がある」とし量的ガイダンスから質的ガイダンスに意向する可能性が示された。
エコノミスト紙のFedウォッチャー、グレッグイップ氏は、「FOMCはQE縮小を続けるものの次回発表されるFOMCの見通しで14年経済の成長見通しが下方修正されるのは明らかだ」との見方。米国10年債利回りはFOMCがQE縮小を開始して以降、3%を下回る水準で推移している。ドルは当面伸び悩む可能性がある。
●イエレンFRB議長証言でのポイント
1)経済
最近発表された経済指標は多くのアナリストが予想していたよりも弱い消費を示唆。おそらく悪天候が大きく影響していると考えられるが、現在のところどの程度の影響があったかを判断するのは困難だ。見通しに著しい変化があった場合、QE縮小の中断を検討する可能性があるが、決定づけるのは時期尚早との見方。
2)フォワードガイダンス
フォワードガイダンスに関しては、「メンバーは様々な見解を持っている」、今後も「FOMCは失業率の数値ガイダンスに関する協議を続ける」との発言にとどめた。ただ、「失業率のみでは労働市場の健全性を判断するために不十分」で「FRBは労働市場のいくつかの指標を注視する必要がある」とし量的ガイダンスから質的ガイダンスに意向する可能性が示唆された。
3)量的緩和第3弾(QE3)
FRBは資産購入の縮小を継続する可能性が強く、資産購入が今秋ごろに終了する可能性が強いとした。また、「QE縮小のペースを再考するには著しい見通しの変化が必要」とし、QE縮小を中断するハードルが高いことが再確認された。《KO》
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