【編集長の視点】スカパーは分割落ち後高値肉薄、3Q好業績をテコに割安修正買いが増勢

2014年2月12日 11:01

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  スカパーJSATホールディングス <9412> は、13円高の530円と変わらずを含めて5営業日続伸し、今年1月6日につけた株式分割権利落ち後高値578円に肉薄している。今年2月5日に発表した今3月期第3四半期(3Q)決算が、大きく増益転換して3月通期業績に対して高利益進捗率を示したことをテコに業績上ぶれ期待を高めて割安修正買いが増勢となっている。

■3Q利益は通期予想を上回り2~3月には強力コンテンツ提供

  3Q業績は、前年同期比5%増収、33%経常増益、29%純益増益と増益転換し、3月通期業績に対しては、すでに経常利益が4億7000万円上回って169億7000万円、純利益も1億5500万円上回って101億5500万円で着地する高利益進捗率を示した。営業収益は、有料多チャンネル事業で、スカパー!プレミアムサービスを中心としたハイビジョンサービスの新規移行件数が、前年同期比3.7%増の25万2000件と期首年間計画の24万6000件を上回って視聴料が増加し、宇宙・衛星事業では、東日本大震災以降に高まっている企業や官公庁のBCP(事業継続計画)向けへのソリューション提供や昨年開始したインドネシア向けの衛星放送、船舶、航空機向けインターネット接続サービスなどで、国際サービス収入が増加して、番組供給料の負担増をカバー、衛星の原価償却費が減少したことなどが要因となった。

  3月通期業績は、スカパーの新規加入が引き続き鈍化傾向にあることなどから期初予想を据え置き、営業収益1640億円(前期比2%増)、経常利益165億円(同5%増)、純利益100億円(同3%増)と見込んでいる。ただ3Q業績の高利益進捗率に加えて、プレミアムサービスは新規移行件数を3Qの高進捗率から期首計画比5万8000件増の30万件超に引き上げ、今年2~3月にソチ冬季オリンピックや国内サッカーリグのJリーグ、プロ野球のオープン戦、さらに本田圭祐選手が移籍したイタリアのセリエAリーグなどの海外サッカーのライブアプリの配信などの強力コンテンツを提供することなどから上ぶれ着地する可能性が大きい。

■大量の自己株式立会外買付取引も支援し実質の上場来高値奪回も

  株価は、9月末に株式分割(1対100)の権利をスンナリ落としてつけた落ち後安値464円から今期第2四半期の好決算を手掛かりに落ち後高値579円まで底上げ、調整安値からは12月5日に実施した2833万5800株(買付総額152億4466万円)の自己株式立会外買付取引(買付金額538円)、さらに3Q好決算などの株高材料が続いて落ち後高値奪回を窺っている。PERは17倍台、PBRは0.8倍と割安であり、高値奪回から株式分割落ち換算で2007年4月の新規株式公開につけた実質の上場来高値679円を目指す上値追いに弾みをつけよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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