ソフトバンクの投資家心理に与える影響は大きそう/ランチタイムコメント

2014年2月5日 12:01

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記事提供元:フィスコ


*12:01JST ソフトバンクの投資家心理に与える影響は大きそう
 日経平均は反発。52.73円高の14061.20円(出来高概算19億1000万株)で前場の取引を終えた。4日の米国市場の上昇や新興国通貨の落ち着きを背景に、日経平均は前日の600円超の下落に対するリバウンドとなった。シカゴ日経225先物清算値は大証比355円高の14275円であり、朝方はこれにサヤ寄せする格好から始まっている。前日に業績予想を発表したトヨタ自<7203>が買い気配で始まるなか、日経平均は寄り付き直後には14245.06円まで上げ幅を拡大した。
 しかし、自律反発の域は脱せず、その後はじりじりと上げ幅を縮めている。円相場は1ドル101円30銭辺りと朝方の水準から円高に振れていることも手掛けづらくさせたほか、買い先行で始まったソフトバンク<9984>が2%超の下げに転じていることも投資家心理に影響を与えている。セクターでは寄り付き段階では33業種すべてが上昇して始まったが、前引けでは水産農林、食料品、パルプ紙、石油石炭、その他製品、情報通信などがマイナス圏での推移に。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が全体の6割を占めている。
 日経平均の上昇率が0.38%、TOPIXが1.09%と日経平均の鈍さが目立つ。ソフトバンク<9984>、テルモ<4543>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>の下げが影響しているが、特にソフトバンクの影響が大きい。前日には全面安のなかで唯一強い値動きが目立っていただけに、投資家心理に与える影響は大きそうだ。
 また、前場半ば辺りから先物市場では比較的まとまった売りが断続的に出ているようであり、このところ見られている後場からの弱い値動きへの警戒もくすぶるだろう。今晩の米国では1月のADP全米雇用報告、ISM非製造業景気指数などの経済指標の発表を控えている。週末の雇用統計への警戒などからオーバーナイトのポジションは取りづらい状況であり、いったん値動きが鈍りだすと、リスク回避的な流れに向かわせやすいだろう。(村瀬智一)《FA》

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