【中国の視点】「理財商品」の次にMMF、連休前の金利上昇は銀行の運命

2014年1月27日 08:02

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記事提供元:フィスコ


*08:02JST 【中国の視点】「理財商品」の次にMMF、連休前の金利上昇は銀行の運命
連休前などの金利急上昇が2013年から中国でしばしば起きていた。月末や期末などの預貸比率規制を満たすため、連休前の預金獲得合戦が市中銀行の間で繰り広げられていたことが背景にある。

昨年6月末の金利急上昇を受けて影の銀行(シャドーバンキング)や理財商品(利回りの高い金融商品)問題が国内外で注目され、中国当局もシャドーバンキングの貸出規模など一連の調査に乗り出し、関連規制や対策も講じていた。

一連の対策にもかかわらず、2013年元旦前や旧正月前に金利水準が再び大幅に上昇した。影の銀行が騒がれた時期(昨年6月)に比較的に安全な金融商品といわれる元建てMMF(マネー・マネジメント・ファンド、中国名は貨幣基金)がインターネット上で販売されていたことが市中銀行の預金流出を加速させていると分析された。

元建てMMFの販売で集まった資金は主に国債や銀行の定期預金、中国人民銀行(中央銀行)の手形、格付けが比較的に高い社債など安全性の高い金融商品に投資されるため、元建てMMFは準銀行預金とまでいわれている。こうした元建てMMFの利回りは理財商品ほど高くないものの、銀行預金を大幅に上回っているため、銀行からの預金流出の主因だと指摘されている。

成長を続ける中国では、先進国に比べて資金の需要が旺盛であるため、比較的に利回りの高いMMFの出現などが避けられない。とはいえ、政府による何らかの対策や規制を講じなければ、銀行による預金の争奪戦がこれから一段と過酷になるため、中小銀行の倒産など金融システムの安定性を脅かす恐れがあると警告された。《ZN》

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