【木村隆のマーケット&銘柄観察】テルモは改めて好業績見直しの流れが波及する

2014年1月24日 10:16

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  テルモ <4543> が切り返しの動きに入ってきた。今2014年3月期累計決算が2月4日に発表のスケジュールにあり、業績上振れへの期待が高まっている。アナリスト筋では来期は史上最高の利益確保との見方が強い。市場では来期の業績動向も株価評価のポイントになりつつあり、同社は決算発表をきっかけに、改めて見直し人気が押し寄せてくる可能性が強くなっている。

  今2014年3月期の9月中間決算は営業利益309億円と、前年同期比8%増を確保した。国内はホスピタル事業が前期の在宅事業譲渡の影響で伸び悩んだが、心臓血管領域事業や血液システム事業が順調に推移。海外は欧米を中心に心臓血管領域のカテーテル事業が堅調に推移、円安も寄与した今3月期通期の見通しについては、営業利益700億円と前期比31%増の大幅増益見通しが据え置かれている。

  世界の医療機器市場ではカテーテルを用いた血管内治療は、心臓だけでなく、脳や下肢など全身に広がっている。また、血液の分野においては輸血に加え、免疫疾患など血液治療分野での需要が高まっている。さらに、ホスピタル分野については医療事故や感染を防止するセーフティ化が、一層の進化を求められている。

  国内的にも、政府が米国立衛生研究所(NIH)をモデルに設置を決めた医療分野の研究開発の司令塔「日本版NIH」の実現に向けて、関係予算を一元化する試みが始まっている。「日本版NIH」では、がんや難病など疾患領域ごとの取り組みをはじめ、9つのプロジェクトを各省連携で一体的に進めることが決まっており、成長戦略の実行に向けた環境整備が進みつつある。このような環境の下、同社の存在感は次第に高まっていくことになりそう。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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