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【木村隆のマーケット&銘柄観察】ジェイテクトは為替の前提水準は抑え目、増額に期待
ジェイテクト <6473> は高値圏で頑強な動きを続けているが、さらなる上昇相場に期待が持てる。今3月期の9月中間決算は営業利益が244億円と、前年同期比59%の大幅増益を達成した。好業績を受け、通期の営業利益について、従来の395億円から490億円(前期295億円)に引き上げた。
それを好感するかたちで株価は人気を高めてきたが、今期の第3四半期以降の為替レートの前提は、1ドル90円、1ユーロ115円と実態に即していない水準。中間決算の営業利益244億円に対し、後半の営業利益は245億円と、非常に抑え込んだ数字である。アナリスト筋では今期業績について再度の増額修正が有力との見方が支配的になっている。
米国は自動車の需要拡大で回復基調が継続しているほか、アセアン全体は減速しているが、中国は安定成長を維持しているため、ステアリングが好調に推移、工作機械もアジア向けの販売が伸びている。二本柱が順調に回転している状態だが、現在2020年を見据えた、2016年3月期の目指す姿をビジョンとして制定している。
地球環境にやさしいモノづくり企業、安全、安心、快適を提供する「生活・労働環境」改善推進企業。そして市場の変化をビジネスチャンスと捉え、世界で成長し続ける企業を目指している。特に、世界トップレベルの品質により、ジェイテクトグループのプレゼンスを高めることなどにより、真のグローバル企業を目指す。
ベアリングなどの取引に関する独占禁止法違反で米国司法省に対して支払うことになった罰金を特別損失に計上したことなどから、今期の純利益は抑え込まれており、PERは40.4倍と高めになっているが、それが改善する来期以降は割安さが出てくる方向にある。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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