日経平均寄り付き&為替概況:日経平均は254円高、米国株高や円安進行を好感

2013年12月19日 09:36

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記事提供元:フィスコ


*09:36JST 日経平均寄り付き&為替概況:日経平均は254円高、米国株高や円安進行を好感

【日経平均は200円超の上昇、米国株高などでギャップ・アップからのスタート】

9時36分現在の日経平均株価は、15842.15円(前日比+254.35円)で推移。日経平均は大幅に続伸して始まり、12月3日以来の年初来高値を更新して始まった。18日の米国市場はNYダウが290ドル超の上昇となり、約3週間ぶりに最高値を更新。FOMCでは量的緩和の縮小を決定し、これが不透明要因の解消につながった。また、ドル・円が104円台を回復するなど、為替相場の円安進行も好感されている。シカゴ日経先物清算値は大証比305円高の15895円だったが、これにサヤ寄せするギャップ・アップから始まった。

セクターでは東証33業種全てが上昇しており、その他金融、証券、鉱業、不動産、精密機器、保険、電気機器、非鉄金属、その他製品、輸送用機器などの強さが目立つ。売買代金上位ではソフトバンク<9984>が買い気配から始まったほか、三井住友<8316>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>など、上位30銘柄は全て上昇。また、足元では新興市場が上位に顔を出していたが、ミクシィ<2121>以外は東証1部となり、ギャップ・アップによるプログラム買いが押し上げた格好。

【ドル・円は104円15銭、米量的緩和縮小の決定を受けたドル買いが継続】

ドル・円は104円15銭付近で推移。18日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で量的緩和策の縮小が決定されたことを受けたドル買い・円売りの流れが継続。来年1月から債券買い入れ額は現在の月額850億ドルから750億ドルに減額される。

12月のFOMC会合で量的緩和策の縮小が決定される可能性は50%程度と予想されていたため、18日の決定は予想外ではないが、NYダウが強い動きを見せていることからリスク選好的なドル買い・円売りが優勢となっている。

■今後のポイント

・日経平均株価の大幅上昇で103円80銭近辺が目先におけるドルの下値目途に
・米量的緩和策の縮小は想定の範囲内→リスク選好的な円売り継続

9時36分時点のドル・円は104円15銭、ユーロ・円は142円56銭、ポンド・円は170円66銭、豪ドル・円は92円16銭付近で推移している。《KO》

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