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12日の香港市場概況:3日続落、米緩和縮小観測など受けて終日軟調
*17:35JST 12日の香港市場概況:3日続落、米緩和縮小観測など受けて終日軟調
12日の香港市場では主要指数のハンセン指数が3日続落となり、前日比120.12ポイント安(-0.51%)の23218.12で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同111.75ポイント安(-1.01%)の10962.18、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同36.51ポイント安(-0.79%)の4572.98だった。
ハンセン指数は終日マイナス圏で推移。米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控え、米量的緩和の早期縮小観測が強まった。これを受けた前日の欧米株安も弱気材料となり、幅広い銘柄が売られた。また、中国では引き続き、来年の経済政策の基本方針を決める中央経済工作会議が開催されているとあり、手控えムードが継続。ただ、この日の中国本土株の値動きをにらみつつ、前日終値近辺まで下げ幅を縮める場面もあった。
ハンセン指数の構成銘柄では、テンセント(00700/HK)が1.52%反落。前日まで5連騰した後とあり、過熱感が意識されたもよう。ただ、前日のドイツ銀行に続き、本日はBNPパリバが目標株価を大きく引き上げており、売り一巡後には下げ渋った。このほか、中国建設銀行(00939/HK)が1.49%下げるなど、本土系金融株も引き続き軟調だった。
また、電能実業(00006/HK)が1.07%値下がり。傘下企業の分離上場観測が伝わったことで朝方は買いが先行したが、ほどなく売りに押された。半面、カジノ銘柄が堅調で、銀河娯楽(00027/HK)が2.76%高、サンズ・チャイナ(01928/HK)が1.47%高で取引を終えた。ドイツ銀による強気の評価が支援材料となった。
ハンセン銘柄以外では、本日メインボードに上場した中国信達資産管理(01359/HK)が人気を集めた。初値は公開価格比23%高の4.40HKドル、終値は同25.70%高の4.50HKドル。また、心連心化肥(01866/HK)などの農業関連が逆行高。中国で今月末にも「中央農村工作会議」が開かれるとの報道や、肥料に対する優遇関税の据え置きが好感された。《KO》
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