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後場に注目すべき3つのポイント~ミクシィのストップ高で中小型株にも資金
*12:24JST 後場に注目すべき3つのポイント~ミクシィのストップ高で中小型株にも資金
9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・ショートも出しづらい状況
・ドル・円は102円95銭付近、株高は材料視されず
・主力株は高値圏膠着、後場も中小型株での値幅取りが物色の中心に
■ショートも出しづらい状況
日経平均は大幅に続伸。283.60円高の15583.46円(出来高概算11億2000万株)で前場の取引を終えた。先週末の予想を上回る米雇用統計の改善のほか、為替市場ではドル・円が1ドル103円台に乗せてきていることを受けて買いが優勢となった。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンク<9984>が買い気配で一気に年初来高値を更新し日経平均をけん引する格好にも。
ギャップ・アップで始まった日経平均は一時15600円を回復し、その後はこう着をみせているが、高値圏での推移が継続。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が若干減ったものの、それでも全体の8割近くを占めている。セクターでは鉱業、パルプ紙、ゴム製品、情報通信、非鉄金属などが2%を超える上昇に。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクのほかファーストリテイリング<9983>、KDDI<9433>、ファナック<6954>などが堅調。
日経平均はギャップ・アップ後は利益確定の売りが出やすいとみられていたが、利食いが出ているものの、指数インパクトの大きい値がさの一角に支えられ高値圏での推移が続いている。また、円相場は1ドル103円挟んでの推移であり、やや円安の流れが一服しているものの、自動車株が全面高となるなど先高感が強い状況である。
日経平均はボリンジャーバンドの+1σ水準で上値を抑えられている感はあるが、想定内の動きであろう。ただ、週末にメジャーSQを控えていることもあり、先物主導で売り仕掛けてくる局面は意識しておきたいところ。もっとも、現在の水準での底堅さが続くようだと、4日に空けたマド(15580-15660円レベル)埋めを意識させてくる可能性があるため、ショートも出しづらい状況であろう。
■ドル・円は102円95銭付近、株高は材料視されず
ドル・円は102円95銭付近で推移。日経平均株価は強い動きを見せているが、株高は材料視されていないようだ。クロス円の取引で特に目立った動きは観測されていないが、ドル・円相場がやや円高方向に振れていることから、クロス円取引で円売りのフローは増えていないもよう。日経平均株価の上昇は想定の範囲内だが、株高が継続した場合、どこかの時点でドル・円相場は円安方向に動くとの見方は少なくない。
■今後のポイント
・日経平均株価の上昇を意識した円売りは限定的
・103円前半でドル売り興味残る
12時23分時点のドル・円は102円95銭、ユーロ・円は141円13銭、ポンド・円は168円25銭、豪ドル・円は93円85銭付近で推移。上海総合指数は、2235.27(前日比-0.08%)で推移している。
■後場のチェック銘柄
・日経平均は先高期待で強含む展開、高値更新のソフトバンク<9984>などが牽引
・ミクシィ<2121>がストップ高まで急伸、値動きの軽い中小型株にも資金
・主力株は高値圏膠着、後場も中小型株での値幅取りが物色の中心に
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
13:30 11月企業倒産(帝国データ、商工リサーチ発表)
14:00 11月景気ウォッチャー調査(10月:先行きは54.5)
16:00 菅官房長官、定例記者会見
<海外>
15:45 スイス・11月失業率(予想:3.2%、10月:3.1%)
16:00 独・10月貿易収支(季調前)(予想:+183億ユーロ、9月:+204億ユーロ)《KO》
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