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成長戦略国会のはずが秘密保護法国会
記事提供元:フィスコ
*07:59JST 成長戦略国会のはずが秘密保護法国会
今国会が会期末を迎えた。事前には今国会はアベノミクスの第三の矢である成長戦略が重点的に審議される「成長戦略国会」となると喧伝されていた。しかし、蓋を明けてみると秘密保護法で大騒ぎで、審議も同法に関することに偏重した。報道も秘密保護法に関するものばかり注目されることとなった。成長戦略に関する法案も成立したが、成長戦略の中身について真剣に審議された形跡はない。安部首相の支持率が高水準で推移しているのは、国民がその経済対策に期待しているからであり、国民の最大の関心事が経済回復・デフレ脱却にあることに疑いはない。安部首相は「規制緩和が安倍内閣の政策の一丁目一番地」と再三言っていたにもかかわらず、今国会はまさに優先順位を誤ったもので期待はずれとしか言いようがない結果となった。このまま行けば、アベノミクス第三の矢は放たれなかったと評価されるだろう。市場の関心は二度目の第一の矢(追加緩和)が放たれるかに移っているが、第三の矢が放たれなければ、結局は海外の景気頼みという従来の構造は不変ということになる。《YU》
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