今日の為替市場ポイント:米11月雇用統計待ちの状況に

2013年12月6日 08:30

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記事提供元:フィスコ


*08:30JST 今日の為替市場ポイント:米11月雇用統計待ちの状況に

昨日5日のドル・円相場は、東京市場では102円44銭から101円85銭まで下落。欧米市場では一時101円62銭まで下落し、101円78銭で取引を終えた。

本日6日のドル・円は、主に101円台後半で推移か。11月の米雇用統計の発表を待つ状況となっており、リスク回避的なドル売りがさらに広がる可能性は低いとみられる。

5日の欧米市場ではユーロが反発した。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は5日の記者会見で、「ECBは長期にわたり低金利を維持する可能性がある」、「先月の利下げ決定は完全に正当化できる」などの見解を表明したが、「今回の会合で利下げの提案はなかった」と述べた。ドラギ総裁は、中央銀行の預金金利をマイナス金利に設定することにも言及しなかった。

7-9月期の米国内総生産改定値の上方修正や新規失業保険申請件数の減少は、米ドル買い・ユーロ売りにつながる材料となるはずだったが、予想に反してユーロは反転、上昇した。ユーロ圏経済がこれ以上悪化しない場合、追加利下げやマイナスの預金金利などの緩和策を導入する可能性は低いとの見方が広がっており、ユーロは底堅い動きを見せている。

外為市場参加者の間からは、豪ドル安とユーロの反発は2013年における大きなサプライズとの声が聞かれている。《KO》

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