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日本株見通し:先物主導による売り仕掛け的な商いには注意
*08:15JST 日本株見通し:先物主導による売り仕掛け的な商いには注意
5日の東京市場は利益確定が先行しやすいだろう。4日の米国相場は、NYダウが4日続落となった。予想を上回る米経済指標の発表が相次ぐなか、米連邦準備理事会(FRB)が早期に量的緩和策の縮小に踏み切るとの警戒感が強まっている。米ADP雇用報告の結果を受けて、6日に発表を控えている米雇用統計を前に、利益確定の売りが出やすい展開だった。量的緩和の縮小が円安に向かわせる可能性はあるものの、相場のけん引役である海外勢による利益確定の流れが重しになりそうだ。
日経平均は4日の大幅な下げにより、一気に調整色が強まっている。MACDなどテクニカルでも陰転シグナルの発生がみられてきた。シカゴ日経225先物清算値は大証比65円安の15405円だったが、安いところでは15205円まで下げる局面もみられている。米雇用統計を控えて売買が手控えられやすく、先物主導による売り仕掛け的な商いには注意したいところであろう。円相場はドル・円が1ドル102円30銭辺り、ユーロ・円は1ユーロ139円05銭辺りで推移。ユーロ・円は朝方に138円台に突入する場面もあり、輸出関連などは手掛けづらそうだ。
しかし、昨日は日経平均が300円超の大幅な下げとなったが、指数構成銘柄の上昇がわずか10銘柄だったことからみても、インデックスに絡んだ商いによるもの。指数インパクトの大きい値がさ株が指数を押し下げた格好である。ソフトバンク<9984>やファーストリテイリング<9983>などに底堅さがみられれば、リバウンドが意識されてくるだろう。また、直近IPOやネット関連の一角などは堅調だったこともあり、個人主体による投資意欲は衰えていないとみられる。ソフトバンクなどを睨みながら、中小型株物色が強まりそうである。
テーマ性ではユネスコ無形文化遺産に「和食 日本人の伝統的な食文化」の登録が正式に決まったことから、和食に関連する企業など。また、政府は先端医療の研究開発で7000億円規模の官民基金を作る検討に入ったと報じられており、再生医療関連なども注目されそうだ。《TN》
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