米株式:下落、だが現物寄り付き後は大きな調整売り欠ける

2013年11月6日 00:34

印刷

記事提供元:フィスコ


*00:34JST 米株式:下落、だが現物寄り付き後は大きな調整売り欠ける

米株式市場

先物が朝方から下げる中で、現物もギャップダウンして寄り付いている。S&P500ではほぼ全セクターが下落しているが、ラッセル2000に大きな調整売りの動きは見られない。今週の大規模な購入は6日(27.5-35.0億ドル)、8日(47.5-57.5億ドル)。

連銀幹部からは早期縮小開始を見込まない声が続いている。投票権を有するセントルイス連銀のブラード総裁は「連銀は増加も縮小も可能だが、増加は恐らくない」、インフレ加速が観測されていないことに触れ「縮小を急ぐ必要なし」とし、9月に縮小を見送った後に連銀への信頼性の損ないを警告していた来年投票権を持つタカのダラス連銀のフィッシャー総裁でさえ、現在は「来年3月までの縮小を支持する見込み」と早急な縮小を見込んでいないもよう。5日は東部時間13:15PMから投票権を持たないリッチモンド連銀のラッカー総裁が労働市場に関して講演を予定する。

緩和政策が続く連銀に関して、ゴールドマン・サックスのエコノミスト、ハツィアス氏は「連銀は来年3月に、もしくは早ければ12月から縮小と同時に利上げのタイミング目標を6.5%から6%に引き下げる」との見解を示している。同氏による予想の背景は連銀内の2人のシニアエコノミストによるレポートが基で、(ウイリアム・イングリッシュ氏とデイヴィッド・ウイルコックス氏によるそれぞれ別のレポート)両氏共に国内経済はポテンシャルを大きく下回っており、更なる緩和政策はリスクを大きく上回ると指摘している。

なおマクロ経済では、10月雇用統計発表が8日に予定されている。先月のワシントンでのドラマにより非農業部門雇用者数の市場予想は12万人増加と低いなか、1日のISM製造業では雇用で9月の55.4から53.2に低下していたが、本日寄り付き後発表のISM非製造業では56.2と前月の52.7から改善している。

他国中銀の動きも注目されている。中国では人民銀行が不動産バブルを警戒している。欧州では7日に欧州中央銀行による金利発表を控えるなかで、市場では早くも7日から同中銀が利下げに踏み切るとの予想が増えているが、ロイヤル・バンク・オブ・カナダは利下げを見込まず、次の動きは利上げで16年下半期を予想とのこと。

個別銘柄では、アパレルのマイケル・コーズ(KORS)が市場予想を上回る決算を発表している。

S&P 500は8.77安の1759.16前後で推移、ナスダック総合指数16.37ポイント安の3920.22ポイント、ダウ平均株価は85.02ドル安の15554.10ドル前後で推移(日本時間23時25分時点)。《KG》

関連記事