【中国の視点】中国が密かに「金準備」を拡大、米ドル離れや人民元国際化への布石

2013年10月24日 08:13

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記事提供元:フィスコ


*08:13JST 【中国の視点】中国が密かに「金準備」を拡大、米ドル離れや人民元国際化への布石
西側諸国が金備蓄を減少させているとは対照的に中国が密かに金準備を拡大させている。一部メディアによると、政府自身だけでなく、国民による金の購入も奨励しているという。米国債の追加取得を反対する国内世論が高まっていることや、米債務上限問題などが金備蓄拡大の主因だといわれてきたが、一部では、金準備の拡大が米ドル離れや人民元国際化への布石だとみている。

中国政府は人民元の国際化を推進するため、数年前から上海協力機構(SCO、中国やロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンの6カ国が構成する多国間協力組織)を通じてアジアにおける人民元貿易決済の推進を積極的に進めると同時に、香港とロンドンにおける人民元オフショア市場の創設も支持した。

また、米国の一極支配に対抗するため、SCOの構成メンバーの連携を緊密化させる必要があるとの見方から、SCO構成国に共通する金準備を強化させることも不可欠だと分析された。

なお、中国の年間金産量は約440トン。政府は外国から金を購入しているほか、国内産の金をほとんど市場に流通させていないといわれている。また、金準備残高について、1位の米国は約8133トンに上るのに対し、中国は6位の約1054トンにとどまっている。そのため、中国政府は金準備の拡大がしばらく続くと予測されている。《ZN》

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