【話題】建設資材関連セクターの業績好調が鮮明

2013年10月21日 09:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  鉄鋼やセメントなど建設資材の需要が増加基調となり、市況改善や販売価格是正なども寄与して関連セクターの業績好調が鮮明になっている。

  セメント協会が9月26日に発表した13年8月のセメント生産数量は前年同月比9.1%増で6カ月連続の増加となった。販売数量は輸出が同3.9%減で7カ月連続の減少だったが、国内が同4.7%増で8カ月連続の増加となり、合計では同2.8%増で2カ月連続の増加となった。東日本大震災からの復旧・復興関連、都市再開発関連、マンション建築関連などで需要が高水準のようだ。

  日本鉄鋼連盟が10月18日に発表した鉄鋼生産概況によると、13年9月の粗鋼生産量は前年同月比5.5%増で2カ月ぶりの増加だった。四半期別には4月~6月が前年同期比1.9%増、7月~9月が同1.7%増で、この結果13年度上半期(4月~9月)は前年同期比1.9%増の5579.3万トンとなり、リーマン・ショック前の08年度上半期に次ぐ水準に回復した。自動車向けが堅調に推移し、建設用の需要が大幅に増加した。日本鉄鋼連盟の友野宏会長(新日鐵住金社長)は「下期の需要は上期以上に強い」と述べている。

  こうした活発な需要を背景として、鉄鋼やセメントなどの値上げも相次いでいる。鉄鋼関連では建設用のH型鋼を中心に、新日鐵住金<5401>が昨年秋以降断続的に値上げを実施し、東京製鐵も3月以来となる10月販売分からの値上げを表明した。セメント関連では、住友大阪セメント<5232>や太平洋セメント<5233>が一昨年から打ち出している値上げが浸透しているようだ。

  需要増加に値上げ効果も寄与して関連銘柄の業績好調が鮮明になっている。太平洋セメントは、10月8日に13年9月中間期の業績見通しを大幅増額修正し、11月12日予定の中間決算発表時には通期見通しの増額修正の可能性が高まっている。また東京製鐵は、10月18日に発表した13年9月中間期業績が計画を上回り、通期見通しも増額修正した。

  建設関連セクターの好調は、東日本大震災からの復旧・復興需要、全国的な災害復旧・防災・減災関連需要、老朽化した公共インフラの補修・更新関連需要、マンションの消費増税前駆け込み需要などが背景にある。さらに20年東京夏季五輪、北海道・北陸・九州の各整備新幹線建設工事、リニア中央新幹線建設工事などのビッグプロジェクトも中長期の追い風となるだけに、関連銘柄に対しては好業績を評価した買いが継続的に入りそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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