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アリババのIPO計画:CEOが香港上場断念を表明、「駆け引き」との見方も根強く
*12:05JST アリババのIPO計画:CEOが香港上場断念を表明、「駆け引き」との見方も根強く
中国の電子商取引大手アリババ・グループの陸兆禧最高経営責任者(CEO)は10日、ロイター通信の取材に対し、「香港で上場しないことを決めた」と明言した。同社は上場後も馬雲(ジャック・マー)会長ら経営陣の支配権を維持するため、特殊株式の発行や取締役パートナー制度の承認を香港政府や香港証券取引所に求めてきたが、受け入れられなかった。
前日には香港政府の高官が、特殊株式発行の是非に関する公開ヒアリングを行わない方針を公の場で示していた。これはアリババに特例を認めないという香港政府の姿勢を打ち出したものと受け止められており、両者の協議はこれで完全に決裂したかに見えている。
しかしながら、今回のアリババCEOの発言について、香港の投資銀行などの間では「駆け引き」とみる向きも根強いようだ。地元メディアによると、アリババには引き続き香港当局と協議を続ける意思があり、妥協点を見出せればすぐにでも上場するのでは、とされている。
実際、陸CEOはロイター通信に対し、「上場先は白紙」と語っている。これより先には、香港からニューヨークに切り替えたとの報道も出ていたが、香港の専門家は、アリババにとっては「ニューヨークに上場したくない理由」があるとの見方だ。まず、上場企業に対する監督が非常に厳格なことに加え、2011年の「アリペイ問題」で一部の米国投資家の心証を悪くしたことが関係しているという。
また、傘下のECサイト「淘宝網(タオバオワン)」で取引されている大量のコピー品が問題になる可能性が指摘されている。米国で上場した場合、この問題でたくさんの訴訟に直面する恐れがあるというのだ。こうした可能性を考慮すれば、ニューヨークへの上場は「どうしてもやむを得ない場合に限られる」と、ある香港の市場関係者は分析している。《NT》
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