ギクシャクする日韓関係:米国からの圧力、今度は韓国の番?

2013年10月11日 09:11

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記事提供元:フィスコ


*09:11JST ギクシャクする日韓関係:米国からの圧力、今度は韓国の番?
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は先月30日に行ったヘーゲル米国防長官との会談で、日韓関係について「歴史や領土問題で後ろ向きの発言ばかりする日本の指導部のせいで、信頼関係を築けない」と述べました。

一方、インドネシアで7日に開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳夕食会で、安倍首相が朴大統領に「韓国料理よく食べてます」と話しかけたことが、日本のメディアでは一斉に報道されました。

また、安倍首相はブルネイでの東アジアサミットに参加し、「日本は中国、韓国との対話に向けて開かれている。問題はあるものの、ハイレベルでの交流も可能だ」と述べました。ただ、中国、韓国との首脳会談は実現していません。

韓国では北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記よりも安倍首相の方が嫌いという調査結果もあり、日韓関係はギクシャクしたまま。歴史や領土問題が双方の関係をこじらせているのですが、何とか前向きな展開にならないものでしょうか?

先日、日本で働く韓国人の友人と食事をしました。彼は日本で韓国製造業の営業をやっていますが、日韓関係の悪化がビジネスに影響を与えているかとの質問に「別にありません。それよりも円安の影響の方が大きい」と述べました。

最近の米債務上限問題のように政治は常に不条理性がつきまといます。恐らく、日本も韓国も歩み寄りたいのでしょうが、政治環境がそうさせてくれないという事情があるのでしょう。

とはいえ、米ウォールストリート・ジャーナル(電子版、10日付)によると、朴大統領の対日強硬姿勢が必ずしも支持率上昇にはつながってはいないようです。また、安倍首相が対話を働きかける一方で韓国側が拒否を続けていれば、韓国の国際社会でのイメージ低下につながりかねないとも記事は指摘しています。

なお、日韓関係の悪化で最も困るのは米国。安倍首相が中韓に積極的に働きかけているのは米国の圧力があるのかも。今度は韓国にその圧力が強まる番かもしれません。

(フィスコ・リサーチ・レポーター)《RS》

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