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米国のデフォルト懸念
記事提供元:フィスコ
*13:31JST 米国のデフォルト懸念
米議会の膠着状態が続き、市場はズルズル後退している。政府機関閉鎖の長期化観測、デフォルト懸念が強まり、金融経済への影響に止まらず、「米国覇権」後退が加速するとの見方が台頭し始めた。
「史上初のデフォルト」とされるが、米国のデフォルトは過去にもあった。1979年に1億ドル強の小規模ながら短期国債が利払い不能に陥った。短期間で記憶に残らないが、1979年はイラン革命から第一次オイルショックにつながった年であ
り、世界の混乱を惹起する連想が論じられ始めている。米国はその後、レーガノミクスで自由化に踏み込み、共産主義を打ち負かしたことで、今日のグローバル化時代に向かったと位置づけられている。
1979年のデフォルトは、“うっかりミス”と説明されている。債務上限引き上げ問題が政治攻防の材料にされて可決が遅れたうえ(これは今回も同じ)、財務省のワープロが故障し、投資家向け償還スケジュールの開示が遅れたこと、予想外に個人などの保有が多く、必要資金の見積もりを間違ったためとされる。4月26日、5月3日、10日の償還に応ずることが出来なかった(総額は1億ドル強)。
デフォルト発生時には債務上限法案が成立し、スムーズに資金手当てが行なわれ、大事には至らなかったが、金利上昇圧力が続いた。イラン革命(米大使館占拠等で石油禁輸状態に)などの影響が大きいと思われるが、10年債利回りは5-7%の水準から83年の15%の記録的水準へ上昇を続けた。米債不信が影響していた可能性も考えられる。今のところ、米金利は低下しているが、反転し始めた時にショックが起こるリスクがある。《MK》
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