【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ティー・ワイ・オーは2部市場上場へ、今期配当予想を増額

2013年10月7日 09:22

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  広告代理店向けTV-CM制作大手のティー・ワイ・オー <4358> (JQS)は10月4日、東証2部市場への市場変更、今期(14年7月期)配当予想の増額修正、2種類の記念株主優待の実施、および株式の売出しを発表した。

  東京証券取引所の承認を受け、10月25日付で東証JASDAQ(スタンダード)から東証2部市場へ市場変更する。これに伴い今期の1株当たり配当予想について、前回の年間3円(期末一括)から年間6円(期末一括、普通配当3円+上場市場変更記念配当3円)に増額修正した。

■今期配当は記念を加え年6円に、株主優待も大幅

  株主優待については記念優待を実施する。14年1月31日時点で500株以上の保有株主に対してクオカード2000円相当(通常優待1000円相当+記念優待1000円相当)、2500株以上の保有株主に対してクオカード6000円相当(通常優待3000円相当+記念優待3000円相当)、5000株以上の保有株主に対してクオカード1万円相当(通常優待5000円相当+記念優待5000円相当)とする。

  さらに追加の記念優待として、14年1月31日時点で500株以上の保有株主を対象として、希望する株主の中から抽選で10名に、世界的なキャラクター作家である合田経郎氏が、当選した株主自身をモデルとしたオリジナルキャラクターを制作し、オリジナルキャラクターのぬいぐるみ、およびキャラクターの権利を贈呈する。

  株式の分布状況の改善および流動性の向上を目的として、株式の売出しを実施する。売出しの概要については、引受人の買取り引受による売出し株式数が2953万1000株、オーバーアロットメントによる売出し株式数が400万株(上限)で、売出し価格は10月15日~10月17日までの間のいずれかの日の終値に0.90~1.00を乗じた価格(1円未満端数切り捨て)を仮条件として、需要状況を勘案したうえで決定する。受渡期日は10月25日としている。

  なお、現在2653万1000株を保有して第1位株主であるインテグラル1号投資事業有限責任組合の所有株式数は、今回の売出しによって「0」となるため筆頭株主が異動する見込みだ。

  株価の動き(8月1日付で単元株式数を500株から100株に変更)を週足チャートで見ると、26週移動平均線を回復して水準を切り上げている。強基調にトレンド転換した形であり、10月2日には185円まで急伸する場面があった。また10月4日の終値174円を指標面で見ると、増額修正後の今期予想配当利回りは3.5%近辺となり、株主優待を加えた総合利回りで見ても妙味が大きい。

  売出しに伴う需給悪化を警戒する動きが出ても影響は一時的で、今期配当予想の増額修正や追加の株主優待実施を好感する動きが強まるだろう。20年東京夏季五輪開催も広告市場拡大に追い風であり、収益改善基調も評価して5月の高値208円を試す動きとなりそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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