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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ティー・ワイ・オーの急伸後の調整に妙味、5月高値更新近い
TV-CM制作大手のティー・ワイ・オー <4358> (JQS)の株価は去る2日に185円と急伸、170円前後への小幅調整は好狙い場といえる。20年東京夏季五輪開催も広告市場拡大に追い風となるため、収益改善基調を評価して5月の高値208円更新が視野に入る。
広告代理店向けのTV-CM企画・制作事業を主力として、WEB広告やプロモーションメディア広告の企画・制作などマーケティング・コミュニケーション事業も展開している。不採算事業の縮小・撤退・売却などによって事業構造改革を推進し、13年5月にはマーケティング・コミュニケーション事業内で不採算だったテオーリア事業部を譲渡した。
9月12日に発表した新中期経営計画では、過去4期間で推進してきた収益力と財務基盤の強化を継続し、目標数値として売上高は16年7月期320億円、18年7月期500億円、営業利益は16年7月期21億50百万円、有利子負債は14年7月期末に実質無借金(ネット有利子負債ゼロ)、自己資本比率は16年7月期末に50%以上、株主還元は配当性向25%以上と株主優待の継続実施を掲げている。
広告市場は拡大基調であり、20年東京夏季五輪開催も追い風となる。また広告代理店や広告主が安心感や信用力を求める動きを背景として、TV-CM制作業界では大手制作会社3社による寡占化傾向を強めている。こうした良好な環境を背景に、メディアを扱う広告代理店との共存共栄関係を構築して「NO.1クリエイティブ・エージェンシー」を目指す方針だ。
9月12日発表の今期(14年7月期)連結業績見通しは、売上高が前期比6.0%増の265億円、営業利益が同13.8%増の17億円、経常利益が同10.8%増の15億40百万円、純利益が同10.1%増の8億90百万円としている。
TV-CM事業は自動車、飲料、衣料業界を中心に好調が続いている。1件当たり金額は上昇傾向であり、大口広告主からの直接受注も増加しているようだ。20年東京夏季五輪開催も市場拡大に繋がることが予想される。さらに人件費の先行投資が一巡し、不採算事業撤退など事業構造改革の効果も本格寄与して収益が一段と改善する。
株価の動き(8月1日付で単元株式数を500株から100株に変更)を見ると、8月以降は概ね150円近辺でモミ合う展開だったが、9月中旬に動意付く形となって水準を切り上げている。10月2日には185円まで急伸する場面があった。モミ合いから上放れて強基調に転換したようだ。今期好業績見通しや中期経営計画を評価する動きだろう。
10月3日の終値178円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS14円90銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間3円で算出)は1.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS70円01銭で算出)は2.5倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。強基調にトレンド転換した形だろう。収益改善基調を評価して5月の高値208円が視野に入る(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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