インフォコムは電子書籍配信などネットビジネス好調、5月高値試す

2013年10月2日 09:26

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ITソリューションやコンテンツ配信などのインフォコム <4348> (JQS)の株価は戻り歩調の展開だ。ネットビジネス事業の好調を評価して5月高値を試す流れだろう。

  企業(BtoB市場)向けにITソリューション・サービスを提供するITサービス事業、一般消費者(BtoC市場)向けに各種デジタルコンテンツやEコマースを提供するネットビジネス事業を展開している。06年開始の電子書籍配信サービス「めちゃコミック」は、月間ユニークサイト来訪者500万人を突破して国内トップクラスの規模であり、3通信キャリアの公式メニュー掲載順位において1位を独占している。

  中期的な重点事業領域としては、電子書籍・音楽系コンテンツ・ゲーム配信などネットビジネス事業、医療機関・製薬企業向けヘルスケア事業、企業の業務効率化機能を充実した完全Web-ERPソフト「GRANDIT」事業を掲げ、M&Aや戦略的アライアンスも積極活用してクラウドサービス関連、ソーシャルメディア関連、ビッグデータ領域におけるデータサイエンス関連、農業IT化関連、そして海外展開なども強化している。

  9月17日には、医薬品業界向けCRM事業の強化を図るため、ミュートスと合弁会社インフォミュートスを設立したと発表し、9月24日には、BCP(事業継続計画)分野でのビジネス拡大を目指して、危機管理関連ソリューションを手掛ける江守商事との協業開始を発表した。また10月1日には、ネットビジネス事業の中核会社として分社化した子会社のアムタスが始動した。

  今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比7.0%増の400億円、営業利益が同2.8%増の36億円、経常利益が同3.2%増の36億円、純利益が同5.8%増の22億円としている。研究開発費増加など中期成長に向けた先行投資負担で小幅営業増益にとどまるが、ITサービス事業、ネットビジネス事業ともに増収見込みだ。来期(15年3月期)以降は先行投資の効果が本格寄与して一段の収益拡大が期待される。

  株価の動き(効力発生日10月1日で株式200分割のため修正株価)を見ると、電子書籍配信サービスの1位独占発表を好感した8月29日の945円から一旦反落したが、9月18日には962円まで上伸して戻り高値を更新した。足元は上げ一服の形だが、戻り歩調に変化はないだろう。

  10月1日の終値899円を指標面(株式200分割後)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円60銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間17円50銭で算出)は1.9%近辺、実績PBR(株式200分割を考慮した前期実績連結BPS641円83銭で算出)は1.4倍近辺である。

  日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインのようだ。戻り歩調に変化はなく、5月高値1068円を試す流れだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【話題株】資生堂の国内8月売上高は4%増加し2ヵ月連続の増加(2013/09/30)
【業績でみる株価】セキド急伸、8月中間期の最終損益黒字転換、通期では営業利益も3期ぶり黒字(2013/09/30)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事