新興市場見通し:個人投資家のマインド向上を追い風に、上値を試す展開か

2013年9月28日 17:13

印刷

記事提供元:フィスコ


*17:13JST 新興市場見通し:個人投資家のマインド向上を追い風に、上値を試す展開か
先週(9/24-27)の新興市場は、中小型株に対する根強い物色意欲が支援材料となり、戻りを試す展開となった。9月初旬からの大幅上昇による反動で、利益確定売りが出る場面があったものの、下値での押し目買い意欲も強く調整は限定的に。とりわけ、来月の臨時国会を控えて、政策期待などを追い風にバイオ関連が大幅高となり、マザーズ指数を押し上げた。また、週末にかけてはバイオ関連の上昇がネット関連などにも波及し、幅広い銘柄に見直しの動きが強まった。なお、週間の騰落率は、日経平均が横ばいであったのに対して、マザーズ指数は+4.8%、日経ジャスダック平均は+0.8%だった。

個別では、タカラバイオ<4974>やペプチドリーム<4587>、ナノキャリア<4571>、OTS<4564>など、マザーズ市場の時価総額上位のバイオ関連が軒並み高。また、生物を構成するたんぱく質が体内で分解、再利用される「オートファジー(自食作用)」の仕組みや機能を解明した大隅教授や水島教授が、来月発表されるノーベル賞の候補と伝わり、コスモ・バイオ<3386>や医学生物<4557>がオートファジー関連として賑わった。その他、コロプラ<3668>やDガレージ<4819>などは、株式分割後の資金流入期待が支援材料となり強い動きに。一方、ガンホー<3765>は上値の重い展開が続くなど、ゲーム関連が相対的に低パフォーマンスに留まった。また、17日に上場したサンワカンパニー<3187>も下値模索が続いた。

今週(9/30-10/4)の新興市場は、個人投資家のマインド向上を追い風に、引き続き、上値を試す展開となりそうだ。最大の注目点は、10月1日に発表される日銀短観、それを見極めた上での消費増税判断となるが、消費増税については織り込み済みとみられる。消費増税決定後の為替市場、大型株の動向が波乱要因となる可能性はあるものの、先週まで続いていた中小型株に対する根強い物色意欲には、変化は起こらないだろう。例年、新興市場の中小型株は年末に向けて強含む傾向もあり、リバウンド基調を強めているマザーズ指数の上値追いは続くと想定しておきたい。なお、マザーズ指数は5月14日に年初来高値を付けており、信用高値期日の到来も徐々に意識されるとみられるが、売買代金は高水準が続いており、戻り待ち売りは十分に吸収できるだろう。

個別では、バイオ関連やネット関連を中心に、マザーズ市場の主力株に見直しの動きが続くことになりそうだ。とりわけ、バイオ関連については、10月に入ると秋の学会シーズンが本格化するほか、7日以降に発表が予定されているノーベル賞、臨時国会における薬事法の改正など、関心が高まりやすいイベントが目白押しとなる。先週も、ノーベル賞の候補の一角として挙げられているオートファジー(自食作用)関連が賑わうなど、思惑的な物色が継続することが予想される。

また、先週末にかけては、バイオ関連の上昇がネット関連やSNS関連などに広がりを見せており、直近で物色の圏外に置かれていたゲーム関連などに見直し買いが波及する公算も。その他、10月4日にはバリューHR<6078>がジャスダック市場に上場予定となっている。IPO市場の活況を追い風に堅調なスタートが予想されるが、初値が想定以上に高水準となると、セカンダリーでは苦戦する可能性も。《FA》

関連記事