【アナリスト水田雅展の銘柄分析】きちり5日ぶり反発、好業績で押し目買い活発

2013年9月26日 13:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  飲食チェーンのきちり <3082> (東2)の株価は戻り高値更新後に反落したが、今日は5日ぶりの反発となっている。好業績見通しを評価して4月高値を試す動きだろう。押し目買いの好機だ。

  関西および関東エリアに直営店を展開する飲食チェーンである。カジュアルダイニング「KICHIRI」や「いしがまやハンバーグ」を主力業態とする自社ブランド展開事業に加えて、受託運営「タニタ食堂」も展開し、首都圏への新規出店を強化している。前期(13年6月期)末時点の直営店舗数は68店舗(関西エリア43店舗、関東エリア25店舗)である。

  また13年2月に食品加工機械メーカーのサタケ、4月にイタリアのバックブランド「オロビアンコ」、5月に福岡県「はかた地どり」生産者である農業組合法人福栄組合と業務提携するなど、店舗受託運営するプラットフォームシェアリング事業として、自社プラットフォームを活用したビジネスモデルの確立を目指している。

■農業法人福組会と「はかた地どり」を展開

  9月18日には、農業組合法人福栄組合との業務提携で「はかた地どり」倍増事業に寄与するアンテナショップ「福栄組合」渋谷店をリニューアルオープンした。また10月上旬には奈良県橿原市に、大人の隠れ家をイメージしたカジュアルBAR「ajito」をオープンする予定だ。

  今期(14年6月期)業績(非連結)見通しは、売上高が前期比17.3%増の73億円、営業利益が同23.8%増の7億円、経常利益が同23.9%増の7億50百万円、純利益が同30.7%増の4億50百万円としている。自社ブランド展開事業、プラットフォームシェアリング事業ともに新規出店効果で増収増益見込みだ。

  中期経営計画では18年6月期の売上高100億円、営業利益15億円、経常利益16億円、純利益10億円、配当性向30%を経営目標値として掲げている。セグメント別には、自社ブランド展開事業で100店舗と売上高94億円、プラットフォームシェアリング事業で契約店舗数500店舗(契約売上規模300億円)と営業利益6億円を目指している。

  株価の動き(7月1日付で株式3分割)を見ると、7月末の800円近辺から反発してほぼ一本調子に上昇した。9月18日と19日には戻り高値となる1097円まで上伸した。その後は反落して9月25日には960円まで調整する場面があった。目先的な過熱感を強めたこともあり、一旦は利益確定売りが優勢になった形だろう。

  9月25日の終値976円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS88円78銭で算出)は11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は1.5%近辺、実績PBR(前期実績のBPS267円10銭で算出)は3.7倍近辺である。

  日足チャートで見ると戻り高値圏から急反落した形だが、25日移動平均線に接近して目先的な過熱感が解消した。右肩上がりの25日移動平均線近辺から反発すれば、強基調を維持して4月の高値1141円を試す展開だろう。足元は押し目買いの好機となりそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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