23日の米国市場ダイジェスト:ダウは49ドル安、金融政策や債務上限の不透明感を嫌気

2013年9月24日 07:35

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記事提供元:フィスコ


*07:36JST 23日の米国市場ダイジェスト:ダウは49ドル安、金融政策や債務上限の不透明感を嫌気

■NY株式:ダウは49ドル安、金融政策や債務上限の不透明感を嫌気

NYダウ       ナスダック
終値 :15401.38  終値 :3765.29
前日比:-49.71   前日比:-9.44
始値 :15452.31  始値 :3786.84
高値 :15466.95  高値 :3787.14
安値 :15368.25  安値 :3745.54

23日の米国株式相場は下落。ダウ平均は49.71ドル安の15401.38、ナスダックは9.44ポイント安の3765.29で取引を終了した。量的緩和縮小を見送ったことが連銀の政策の不透明感を高める結果になったとの一部の連銀関係者発言や、債務上限問題の交渉が暗礁に乗り上げていることが嫌気され、終日軟調推移となった。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や公益事業が上昇する一方、各種金融や銀行が下落した。

携帯端末メーカーのアップル(AAPL)は、新型iPhoneを発売後3日間で過去最高となる900万台販売したことを明らかにして急騰。同業のブラックベリー(BBRY)は、カナダの投資・保険会社のフェアファックス・フィナンシャルから一株当たり9ドル、総額47億ドルの買収提案を受けたことが明らかとなり上昇した。一方で、銀行大手のシティグループ(C)は、トレーディング収益が低迷していると英ファイナンシャル・タイムズ紙が報じたことで下落。音楽ストリーミングのパンドラ・メディア(P)は、アップルの競合サービスiTuneラジオの利用が急速に拡大しているとの思惑で軟調推移となった。

米司法省は、サブプライム住宅ローンの証券化商品などの販売に関して銀行大手JPモルガン・チェース(JPM)を訴える意向であることが報じられている。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル・円は98円85銭、米金利先安感や米政府機関閉鎖懸念でドル売り優勢

ドル・円は98円94銭から98円65銭へ下落し98円85銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)が資産購入縮小を見送ったことを受けた米国の金利先安感に伴うドル売り、米国債務問題の解決が難航し政府機関が閉鎖されるとの懸念を受けたドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.3525ドルへ上昇後、1.3480ドルへ反落し1.3496ドルで引けた。ドラギECB総裁が追加緩和の可能性を示唆したことがユーロ売りにつながった。ユーロ・円は、株価動向に連動し133円70銭から133円09銭へ下落した。

ポンド・ドルは、1.6073ドルまで上昇後、1.6017ドルへ反落。ドル・スイスは、0.9130フランまで上昇後、0.9085フランへ反落した。

■NY原油:続落で103.59ドル、中東懸念緩和による供給不安後退で売り継続

NY原油は続落(NYMEX原油11月限終値:103.59 ↓1.16)。週明け23日も買い控えられて通常取引開始後に103.12ドルまで下げた。6カ月ぶりの高水準まで回復した中国の製造業指標を受けて需要拡大期待が広がったものの、中東懸念緩和による供給不安の後退で売り優勢の展開が継続した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  14.44ドル -0.30ドル(-2.08%)
モルガン・スタンレー(MS) 27.22ドル -0.97ドル(-3.44%)
ゴールドマン・サックス(GS)165.25ドル -4.50ドル(-2.65%)
インテル(INTC)    23.62ドル -0.15ドル(-0.63%)
アップル(AAPL)      490.64ドル +23.23ドル(+4.97%)
グーグル(GOOG)      886.50ドル -16.61ドル(-1.84%)
フェイスブック(FB) 47.19ドル -0.30ドル(-0.63%)
キャタピラー(CAT)     85.03ドル +0.28ドル(+0.33%)
アルコア(AA)        8.28ドル -0.01ドル(-0.12%)
ウォルマート(WMT)     76.42ドル +0.59ドル(+0.78%)《KO》

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