【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アーバネットコーポレーション急伸、本格上昇相場、五輪人気も

2013年9月19日 09:43

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  投資用マンションのアーバネットコーポレーション <3242> (JQS)の株価は調整が一巡して出直りの動きを強めている。20年東京五輪開催の恩恵も材料視して本格出直りの展開だろう。

  東京23区で投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。金利上昇と消費増税を見込んでマンションに対する投資・購入マインドが旺盛である。さらにREITやファンドによる投資用マンションの購入も始まり、投資用マンションの市場拡大が続いている。

  今期(14年6月期)の業績(非連結)見通しは売上高が前期比41.0%増の100億円、営業利益が同36.6%増の10億35百万円、経常利益が同35.3%増の8億50百万円、純利益が同7.7%増の7億80百万円としている。着工中の投資用ワンルームマンション12棟590戸のうち464戸、共同事業による土地転売2物件などの販売を予定している。建設資材の価格上昇などのコストアップ要因はあるが、販売は全般に好調であり、特に高額分譲マンションの販売好調が続いているようだ。

  株価の動き(7月1日付で株式200分割)を見ると、8月27日に年初来安値となる250円まで調整する場面があったが、大勢250円~380円近辺のボックスレンジ下限に到達した形となり、急反発して300円台を回復した。さらに9月18日には前日比30円(9.87%)高の334円まで急伸している。調整が一巡したようだ。

  9月18日の終値334円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS37円79銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円50銭で算出)は2.2%近辺、そして実績PBR(前期実績のBPS128円12銭で算出)は2.6倍近辺である。

  日足チャートで見ると、25日移動平均線に続いて75日移動平均線も突破した。週足チャートで26週移動平均線を突破すれば、出直り展開に弾みがつくだろう。5月22日以来の400円台回復が当面のターゲット水準になりそうだ。(シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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