米国株式相場は上昇、量的緩和縮小見送りを好感

2013年9月19日 06:09

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記事提供元:フィスコ


*06:09JST 米国株式相場は上昇、量的緩和縮小見送りを好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は147.21ドル高の15676.94、ナスダックは37.94ポイント高の3783.64で取引を終了した。8月住宅着工件数が予想を下回ったことから、朝方は小幅下落して推移。注目のFOMC(連邦公開市場委員会)では、大方の予想に反して量的緩和の縮小が見送られたことで急騰、ダウ平均株価や大型株で構成されるS&P500指数は過去最高値を更新した。セクター別では、不動産や公益事業が上昇する一方でヘルスケア機器・サービスが下落した。

ソフトウェアのアドビシステムズ(ADBE)は昨日発表した決算は予想を下回る内容となったものの、月額制サービスの契約者数が急増、100万人を突破したことが好感され大幅上昇。運輸のフェデックス(FDX)は決算が予想を上回り堅調推移となった。保険ブローカーのエーオン(AON)は、ウォルグリーン(WAG)の従業員向け医療保険を請け負う見通しとなり上昇。一方で携帯端末のブラックベリー(BBRY)は年末までに40%の人員削減を計画していることが報じられ軟調推移となった。

投資家の大きな懸念であった量的緩和縮小が見送られたことで、今後は10月半ばが期限とされる連邦政府の債務上限引上げ問題に関心が集まりそうだ。《KG》

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