【アナリスト水田雅展の銘柄分析】うかい、月次売上好調、株価上放れ接近

2013年9月18日 09:07

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  高級料理店うかい <7621> (JQS)の株価はボックス展開だが、レンジ上限に接近している。8月の月次売上の好調や通期業績増額の可能性も支援材料となる。ボックス上放れのタイミングだろう。

  飲食事業(高級和食・洋食店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。新たな成長ステージに向けた戦略として、サービス力向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の多面展開、和食店のお土産品強化、新業態の出店、海外企業との業務提携などを加速している。海外では、台湾・高雄市のFIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結した。実質的な海外初出店となる。

  今期(14年3月期)業績(非連結)見通しは、売上高が前期比1.0%増の118億09百万円、営業利益が同5.6%増の4億01百万円、経常利益が同60.8%増の3億42百万円、純利益が同61.2%増の2億76百万円としている。サービス力向上に向けた人件費増加で小幅営業増益の見込みだが、大幅営業増益だった第1四半期(4月~6月)の通期見通しに対する進捗率は売上高が25.8%、営業利益が36.4%、経常利益が38.0%、純利益が19.9%で、営業利益の進捗率は高水準である。通期増額の可能性があるだろう。

■月次売上は7ヶ月連続のプラス

  飲食事業の月次売上高(前年比、速報値)を見ると、全店ベース(既存店も同じ)で13年4月102.3%、5月108.4%、6月107.8%、7月102.9%、そして8月は107.1%で7カ月連続のプラスとなった。来客数を見ると7月は極端な猛暑の影響などで99.2%にとどまったが、8月は103.4%に回復した。また8月の客単価は103.6%で6カ月連続のプラスと好調を維持している。夏のボーナス増加などで高額消費が追い風となっているようだ。

  株価の動きを見ると、7月以降は概ね1700円~1750円近辺の狭いレンジでボックス展開だ。ただし9月17日は前日比28円(1.64%)高の1736円まで上伸した。8月の月次売上も好感して、ボックス上放れのタイミングが接近しているようだ。

  9月17日の終値1736円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS55円91銭で算出)は31倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.9%近辺、実績PBR(前期実績のBPS809円98銭で算出)は2.1倍近辺である。

  週足チャートで見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって徐々に下値を切り上げている。8月の月次売上の好調や通期業績増額の可能性も支援材料となる。ボックス上放れて3月の年初来高値1808円を試すだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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