JFEエンジ、モンゴルで新国際空港旅客ターミナルビルの建設工事を受注

　JFEエンジニアリングは17日、モンゴルの新ウランバートル国際空港の旅客ターミナルビル建設工事を受注したと発表した。これは今後のモンゴルの経済成長に大きく貢献するものであり、日本のODAを活用した一大プロジェクトとなる。

　今回建設される新国際空港は、モンゴルの首都ウランバートルの南西約50kmの大草原に位置し、大型機の離発着が可能な3,600m級滑走路と、年間200万人の乗降客が利用可能な33,000m2の旅客ターミナルビルや付帯施設を有する本格的な空港となる。

　同プロジェクトは、三菱商事と千代田化工建設で構成する共同企業体（JV）がモンゴル政府より元請として受注している。JFEエンジは、同JVよりターミナルビルとボーディングブリッジの建設を下請けしたサムソン物産から、同施設の鉄骨（3,700トン）の供給と現地施工を受注した。

　同工事においてJFEエンジでは、鉄骨製作外注先への技術指導者の派遣に加え、2014年4月頃から始まる現地施工時に統括者や建設マネージャーを含む計5人程度のエンジニアの派遣を予定している。寒冷地での施工であるため、現地で鉄骨部材を結合する際には外気温に応じた高力ボルト締め付け機の調整で強度を確保するなど、地域に適した施工を行っていく。

　なお、JFEエンジは、2012年にモンゴル最大となる鋼製橋梁「太陽橋」を完成させている。冬期は外気温がマイナス40℃にも達する同国特有の厳しい気象条件下でプロジェクトを遂行した実績を有しており、こうした実績が高く評価され、今回の受注に至った。