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通信の下げは想定外も個人主体による物色意欲は旺盛/ランチタイムコメント
記事提供元:フィスコ
*11:56JST 通信の下げは想定外も個人主体による物色意欲は旺盛
日経平均は小幅に続伸。13.01円高の14417.68円(出来高概算19億株)で前場の取引を終えた。週明け16日の米国株式相場でNYダウが約1ヶ月ぶりに15500ドルを一時回復する局面をみせる流れを受けて、買いが先行した。しかし、KDDI<9433>、ソフトバンク<9984>など通信の一角が弱い動きをみせているほか、薬品や大手不動産の一角が利食い優勢となるなか、日経平均は先週末の終値を挟んでのこう着に。
セクターでは鉄鋼、証券、電気機器、ガラス土石、卸売、その他製品などがしっかり。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の7割近くを占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数ともにプラスであるが、ソフトバンクなどの下げの影響から大型株指数は小幅な上昇にとどまっている。
東証1部の7割近い銘柄が上昇するなか、日経平均は辛うじてプラス圏で推移するなど、KDDI<9433>、ソフトバンク<9984>などの下落インパクトが影響している。そのため、日経平均の弱い動きに対してそれ程神経質にはなっていないとみられる。
もともと、17、18日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めたいほか、シリア情勢への不透明感は根強く、連休の谷間とあって全体としてはこう着感の強い相場展開は想定済みであった。通信の大幅な下げはネガティブではあるが、五輪関連をベースに防災関連、材料系の含み資産、ゲーム関連など幅広く物色されており、個人主体による物色意欲は旺盛のようだ。(村瀬智一)《FA》
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