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【株式評論家の視点】牧野フライス製作所は受注増が株高を先導するパターンに
<銘柄の見所>
牧野フライス製作所 <6135> が選別買いの対象として意識されてきた。ここへきてアナリスト筋の間で今2014年3月期の業績について増額との見方が強くなり、見直し人気が回りつつある。工作機械株全般が低調な展開に入っているため、株価は抑圧状態にあっただけに、そこからの解放のムードが株価を押し上げていく方向が予想される。
今2014年3月期の第1四半期決算は、売上げが215億3400万円(前年同期247億4900万円)、営業利益が18億200万円の損失(同2億5300万円)と低調な決算となった。ただ、ここで注目されるのは受注の回復。当期の受注高は329億6100万円と、前期の第4四半期に比べ13.7%増加した。会社側でも前期の第4四半期を底に回復過程に入ったと考えており、業績向上への背景が整っている。
国内では政府が設備投資の回復に向けて、税額控除するなどの設備投資減税を実施の方向にある。中小企業を中心に設備の老朽化が進んでいることもあり、これらの税制面の優遇策も後押しとなり、国内における工作機械の需要は着実に高まっていくことが予想され、米国や欧州でも、自動車、航空機関連の堅調な需要が続く見込みだ。そのため、今期の営業利益見通し50億円(前期比38.2%減)について、アナリスト筋は59億円程度への増額は可能とみている。
そして、今期の受注増が貢献してくる来2015年3月期は増収増益への転換が有力だ。工作機械株の場合、先での業績好転につながる受注増は株価押し上げへの最大の材料である。しかもPBRは0.7倍という超割安水準にとどまっており、今後の訂正高の」余地が大きいことを示している。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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